最近、流行曲の傾向としてTikTokなどで流れている曲が流行ると言うのが多いような気がします。あとはアニメのOP/ED曲ですね。
音楽はサブスク前提の時代ですし、CDなどの物理的な媒体を買うという時代でないのも理解しています。
1990年代は”音楽”自体が流行だったので今とは音楽に対する向き合い方が違うのは十分了解しているのですが、今の人って「流行ってる曲だけ知ってれば良い?」のでしょうか?
裏を返すと「他人の知らない曲は知ってるだけ無駄、共通の話題としての”情報”としての曲」と思われているのか?と言う事です。
共通の話題の”情報”としての音楽。
僕は深夜ラジオを好んで聴くのでその中で流れる音楽から「お、この曲いいじゃん!」と思うことが多々あります。集団行動というバンドを知れたのも深夜ラジオからでした。
あと、僕は1993年に仕事で上京してきてからは暇な時は音楽店に行って色々なCDを漁っていました。まぁ、インターネットがない時代と言えばそれまでですが。
DJの人とかがよくやる『ジャケ買い』というのも結構したんですよね。(ジャケ買いと言うのはバンド名も音楽の内容もほとんどわからないけれどジャケットのセンスを見て「お!」と思ったものを買うと言うものです。もちろん当たり外れがあります。最近だと『ディグる』と言うそうです)
大分処分はしましたがCDアルバムだけで400枚くらい所持していたはずです(それに加えてCDシングルも200枚くらいあります)
なんて言うか「俺、こんなカッコいい曲知ってるぜ」って言うセンスがかっこいい時代があったんですよね。もちろん他の人に聞いてもらって「全然良さがわからない」と言われる事が大多数ですが、そう言う曲を沢山聴くことによって、2020年代の曲でも曲の構成も分かるし変な話『元ネタ』があった場合もわかるようになったりするんですよね。これらは自分が曲を作る際にも凄い役立っております。
最近、個人的に”マカロニえんぴつ”さんが作る曲が好きなんですけれど、周りの人と話していた時も「え?マカえん知っているんですか?xxって曲知ってます?知らなかったら是非聞いてみてください!」って言ってくれる人も一定数いることはいます。
でも、大多数の人はもうそう言う曲自体が「別に知らなくても良い曲」になっているんでしょうね。
音楽の傾向は色々と変わっていますし芸能・芸術に対して”あるべき論”を話すのはナンセンスである事は理解していますが、無骨なバンドってのもきちんと残っていて欲しいという思いがあります。
その為には彼ら彼女らの音楽活動だけできちんと生活できるような給与を貰えるような経済文化になっていてほしいものです。