バナナマンのラジオでは毎年『地獄のホワイトデー』と言う企画があります。
ひっぴちゃん(結婚前はADジャニオタと呼ばれていました)さんからのバレンタインデーのお返しをホワイトデーに行う企画なのですが、これがバナナマン・作家・プロデューサーなど男性陣がホワイトデーの贈り物を実際にラジオで全部説明付きでプレゼントしてひっぴちゃんに判定してもらう(順位をつけてもらう)と言う世にも残酷な企画。
ちなみにアフタートークでは『リアル順位』を決めていたりします。本放送は生放送なのでやはり面白いようにアドリブを効かせて順位をつけているみたいでして、あくまでもそれは表向き。
アフタートークではリアルな理由とかが聴けます。
これが1回だけの企画ならあまり記憶に残らないかもしれませんがラジオは10年単位で続いているものが多く、これが毎年恒例企画になると順位の傾向が見えてきたりします。
大抵、設楽さんがトップで日村さん、オークラ(作家)、宮嵜さん(ディレクター)の誰かがビリみたいな感じです。設楽さんはシンプルにセンスが良いのですが少々忖度がきいてるのかもしれませんね。
さて、この企画、彼女や奥さん、娘さんへのホワイトデーではない所にポイントがあるんだと思います。ひっぴちゃんも結婚されてお子様もいるのでガチに口説きに行くプレゼントでは無いのです。
でも番組の企画ですしセンス対決なので強制参加なんですよね。
この企画を聴いていると「喜んでくれると思ったのにー、伝わらないかー」って言う感覚を疑似体験する事が出来ます。
なんていうか「重い」とか「愛(価値観)の押し売り」ってこういう事なのかなー?って。
企画として順位がついて結果的にビリが生まれますが基本的にプレゼントなので貰って損するものはないと思います(生放送で発表されるので嫌がらせみたいなものを贈ることも無いですし)
この企画の素敵なところは女性にプレゼントをする時に“その人の現在の状況“と“人となり“を知った上で(金額的にも)重くならないものを如何にして選ぶか……と言う所だと思います。
まだ恋愛経験があまりない人って女性へのプレゼントに悩む事があると思います。(逆も然りです)
この企画、プレゼンターに対して他のメンバーからの総ツッコミが(企画構成上)入るのですがそれがズバリアドバイスになっているのですよね。
2024年は作家のオークラさんがなんと自作の香水(オリジナル調合)をプレゼントしました。『嗅いだら田舎の和室の匂いがする』、田舎に帰った気持ちになれると言うコンセプトの香水だそうで、調合自体は神楽坂、ラッピングは外苑前でおこなって鳴門柄の包装は吉祥寺で購入したようです。
オークラさんはマジで自信があったようですが設楽さんから「頭でっかちのパソコン坊やかよ!」と言われてました。
『僕の考えた最強のホワイトデー』みたいなのを形容したのでしょうね。
鳴門柄は「瀬戸内海(鳴門海峡)を思い出して欲しい(ひっぴちゃんは徳島出身)」との事ですが「徳島はどちらかと言うと太平洋です」と言われてしまい撃沈。「そう言うとこだぞ!」と設楽さんに一喝されていました。
でも、オークラさんは売れっ子作家なのでセンスはあると思うんですよね。バナナマンはじめ東京コント師たちのブレーンであることに変わりは無いので設楽さんもオークラさんのセンスを全否定している訳ではないと思います。
“赤の他人に自作ブレンドの香水送るバカがいるか!“
と言う設楽さんのシンプルなお説教なんでしょうね。普通の市販の香水ならよかった(トップ取る事は無いけど)のでは?なんて思ってしまいました。設楽さんとしては「身内では無い異性に市販品以外の手作りのモノを贈るのは怖いって」と言う気持ちがあるのでしょうね。冷静に考えると確かにそうです。”アイドルへ手作りの料理を送る”みたいな怖さです。
もう何回もやってるのでリスナーからも傾向を読まれており「今年も同じ失敗してるのかよ!」とか「(勝てないのは)そういうとこだぞ!」メールが届いたりします。
この企画の問題は年々ハードルが上がっていく事です。1回通用したパターン(物)を送り続けるのは企画として成立しないですからね。
2024年Ver
愛する人には毎年同じ物でもよいのでは?と思いますが番組上「毎年同じもの贈るなら企画にするな!」って感じですからね。
プレゼントってものは貰う方にも勇気がいるものって事でひとつよしなに。
(写真はTBSラジオより借用)