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深見千三郎とインターネット

今の時代(インターネット時代)って色々なモノがデータで残るんですよね。だから会話の途中とかで結構エピソードを(ふかして)盛っても過去動画やSNSの書き込みで嘘であった事がわかってしまう場合があります。
もちろん、動画で無くても書籍であれば国立国会図書館に保管されています。(ちなみに、この図書館の食堂美味しいです)

流石に何百年前、織田信長が本能寺の変でどう思ったか?は書物などが残っていない為、想像でしかないと思います。
それを知る人は今は生きていないですし確固たる物証はありません。

でも、ちょっと昔、例えばビートたけし(北野武)さんの『浅草キッド』と言う作品(Netflix作品。劇団ひとり監督)では、北野武さんの師匠である深見千三郎さんがフューチャーされています。師弟関係ってヤツですね。
しかしながら、TVに出る事、漫才をする事を極端に嫌った深見千三郎さんのデータは記録媒体としては驚くほど少ないと思います。

ただ、北野武さんはじめ、人間“深見千三郎“を知っている人は現存します。その為、現存している人の伝聞を頼りにその存在やエピソードを知る事はある程度可能かもしれません。しかしながら、その人たちが必ずしも正しい事を言っているとは限らないですよね。記憶違いとかもあるでしょうし。多分、映画『浅草キッド』においての深見千三郎さんはかなり美化されている部分はあるのではないか?と。また、今後、おそらくですが原作の北野武さんの本で深見千三郎さんに触れられている部分が後々の”正史”になるだろうな、とは思います。

Fukami

僕の世代だと祖父、祖母が戦争世代だったので子供の頃にある程度聞いた事があるような気がするのですが、本人たちも自分の孫には(戦争のことは)言いたがらないと思いますし真偽のほどはもはやわかりません。僕も覚えてないです。祖父はなんらかの理由で徴兵逃れが出来たという記憶がありますが理由は忘れました。

次にダウンタウン世代を例にするとテレビの時代になりますので動画は沢山残ってます。ダウンタウンの漫才に対して『若者の与太話であって、決して漫才とは言えない』と大御所が意見する映像や文書は現存するんですよね。その為、今を生きる僕たちがそれらをソースに”評価”する事は可能になってます。そう考えると今を生きる僕たちの1つ上の世代が“漫才とはかくあるべき“と言う主張に対しての判断が正しいかどうかは、僕達でも動画をみて議論することは可能になっていると思います。

恐らくですが、これからどんどんとそう言うの(デジタルデータ)が増えていくと思うんですよね。売れない芸人がYoutubeチャンネルを作るように…。それは未来にとって”伝説の始まり”かもしれないし”黒歴史”になるかもしれないでしょう。そして、残念なことに大多数は“黒歴史“側になると思います。なにせ伝説になれる椅子には限りがあるのですから……。

デジタルタトゥと言う言葉があります。
若気の至りをネットに載せてしまい有名になった(バズった)結果、賛否両論が出たとしても自分がアップしたデータを消せば済むと言う問題では無いと言う厄介なタトゥーです。賛否両論どころか炎上してしまうとネットの世界からの完全削除はほぼ不可能です。
これはインターネットに載ってしまったデジタルデータは他の人によって複製され、完全な削除が困難になってしまっていると言う意味です。
個人が自分の身体に入れ墨(タトゥー)を入れても他の人にばれずに消す事は不可能では無い(決して容易とも言えないが)けれどデジタルタトゥーは個人で消すことは出来ないんです。

僕が好きなお笑い芸人である”おぎやはぎ”と”アルコアンドピース”に関しては共にデジタルタトゥは少ないと思ってます。
おぎやはぎさんに関してはSNSやって無いですし(アカウントは持っているかも知れませんが…)。

おぎやはぎが単独でネタをやっている映像作品は”JACK POT”の1枚のみ(他の芸人の客演は多数)しかありません。僕が聞く若き頃のおぎやはぎは舞台のネタを多数書いていて勢力的に活動していたと聞きますが、今となってはそれを知る術(もネタ)はないと思います。(本人いわくTVに主軸を置く事によりネタのクオリティーが落ちると判断して止めたそう。ここがバナナマンさんとの違いですね)

さらに言うとアルコアンドピースの酒井さんは”天才”と関東のコント師(主に中野twlを拠点としていた地下芸人)から言われる事が多いんですけれど、それもまたあくまでも伝聞でしかないんですよね。”天才:SOSSHO酒井”のコントはデジタルデータでは残っていないのですよ。なんか勿体ないなぁと思うのと同時に、もし発掘されても「あれ?あんまり面白くないかも……」と思ってしまうのが怖い自分もいます。

僕が子供の頃はカセットテープを録音できる機材を使ってラジオごっことかをしていました。勿論ネットがないのでタダの自己満足。今の人たちはスマホもあるので同じ感覚でYoutubeの動画投稿が出来ると思います。ただ、若気の至りの炎上目的にはくれぐれもご注意を……僕たちの若気の至りは動画とかを回していなかったですし地方の一都市での出来事なので”また始まったよ、じじいの武勇伝…”で済みますが、動画とか残していると…予想以上に大変な目に合うかも知れませんよ。

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