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俺の若い頃は〜さくら水産

最近、安い居酒屋に行く事が無くなりました。年齢もそうなのですが、そもそも安い居酒屋チェーンって殆ど淘汰されたような気がします。鳥貴族は今でも残っている気がしますが、養老の滝とか白木屋とか庄屋とか…。本当に見なくなりました。見つけた所で「懐かしぃ!入ろう!」と言う気分には1mmもなれないのが残念なのですが、そんな中でも僕の中での激安居酒屋としてはやはり『さくら水産』だと思います。

で『さくら水産』と言えば夜の(激安)居酒屋のイメージよりも圧倒的にランチの思い出です。今でも居酒屋とか中華料理屋とかでランチをやっている店は多いのですが(当時の)『さくら水産』は凄かった。

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独特なフォント

基本定食はワンコインランチです。500円ですね。メニューの種類が少ない(基本A定食/B定食の2種類のみ)のでかなりの量を作り置きが可能となっておりすぐに出てきます。それは良いのですが衝撃的なのが「ご飯、味噌汁、味付け海苔、生卵がおかわりし放題(あと、ふりかけも)」と言う点です。おかわりを店員に注文するというわけではなく、お櫃とみそ汁が入った寸胴と卵と味付け海苔が置いてあるテーブルがあるのでそこで自由に自分で好きな量おかわりすると言うシステム。人件費的にもこの方が安く済みますよね。

本当に当時の貧乏サラリーマン達のお昼の友でした。
プロジェクトルームの近くに『さくら水産』があった時は若手はほぼ毎日行って御代わりしまくっていた記憶があります。昼食から戻ってくると若手が「今日は卵でご飯4杯食いました!」とか「ふりかけと卵混ぜると無限に食える」とか言って食べた量の自慢をしていたような気がします。

夜の居酒屋としては魚肉ソーセージにマヨネーズかけたヤツが50円とか本当に価格破壊してましたね。僕は魚肉ソーセージがあんまり好きではないのですがここのチープなギョニソにマヨネーズをべっとり付けて食べるのは好きでした。

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驚異の50円メニュー!

ただ、お酒の質に関しては正直「……」なイメージ。かなりの確率で二日酔いするような質でした。ビールでもたまに「薄くね?」って思う事がありましたからね。居酒屋なのにこれは致命的でしたが当時は「酔えれば良いか」みたいな気分もあったような気がします。

この形態って”安かろう不味かろう”が通用していた時代でしたし、コロナ前と言う事も大きかったのでしょう。
さくら水産だけでなく、おかわり自由系の店が衛生面と言う観点からサービス終了になってしましました。結果的にその後にYoutuberの悪質な食べ方の動画の対策や、物価高とダブル・トリプルパンチを食らった形になっております。

この思い出を書きながら、今どうなっているのかを調べたんですけれど、2011年に一回経営破綻を起こしてその後”普通の居酒屋”として再建し営業しているみたいです。僕が知っている『さくら水産』は経営破綻前で160店舗位あったそうなのですが、現在は18店舗位の模様。

値段も普通の居酒屋価格(と言うか海鮮居酒屋として魚を売りにしているみたいです。良く考えたらさくら”水産”ですものね)

と言う事で、今後散歩中にたまたま『さくら水産』を見つけても入る事は無いと思います。

…良く考えたら、このエントリーに書いていた時代って携帯はあったけれどスマホが出る前で、SNSとかも無かったんですよね。当たり前ですが(普通の会社員は)リモートワークと言う働き方が無かったのでリアルに対面でプロジェクトロームに集まって仕事をしていました。また、仕事終わりに会社の人と飲みに行くだけでなく、学生時代の友人と遊ぶ時とかも安い居酒屋を多用していたような気がします。

若い頃に戻れたとして「また、あのような生活をしたいか?」と問われると中々難しい所がありますが、最近若手と仕事をしているとコロナ禍入社の人とかが多いのでちょっと昔のつもりでもジェネレーションギャップみたいな話になってしまう事が増えたな、と思った次第です。自分の中ではほんの数年前のつもりが「俺が若い頃は〜」になってしまう可能性大なので注意が必要ですよ。

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