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年齢を重ねると美味しく感じる食べ物

いきなりですが、子供の頃は野菜が嫌い(美味しくない)というのが一般的だと思います。代表的な所で言うとピーマンでしょうか?「苦いからやだ!」ってヤツですね。
お寿司もサビ抜きと言う選択があるように『辛い』ものも苦手ですよね。カレーは子供向けの甘口カレーもありますし(僕の頃は『カレーの王子様』でした。今でもあるのかな?)
その為、世の親は「野菜もしっかり食べなさい!」と言ったりハンバーグなどの人気コンテンツに野菜を紛れ込ませたりと色々工夫している訳ですね。

さて、味覚は年齢を重ねるとともに変わってくると言われてます。
ただ、「色々なものを食べる事によって味覚が研ぎ澄まされ子供の頃に苦手だったり食べ物の本来の美味しさを知ることができる」のでは無く「年齢を重ねる事により味覚が衰える」と言うのが医学的な正解みたいです。味覚をつかさどる“味蕾(みらい)“が減少する事が原因との事。

個人的に大人になると美味しさに気付くと言う食材の代表は『茗荷(みょうが)』なのかな?と勝手に思っております。
「そうめんには茗荷がマスト!」みたいな。
大葉をはじめとする野菜の魅力にも気づき出しますね。

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夏のそうめん地獄もこれがあれば大丈夫

それにしても”歳をとるにつれて『みらい』がなくなっていく”って上手い事できてますね、歌詞みたいです。

不思議なのは何故味覚が衰える事により子供の頃苦手だった食べ物を『美味しく』感じられるのか?…なんですよね。味覚が衰えたら全てのものが美味しく無くなるなら話はわかるのですが一部の食べ物に関しては逆に美味しくなる…と言うのはなんか謎ですよ。

で、これに関する見解なのですが子供の頃から実は茗荷とかピーマンの美味しさは理解しているみたいなのですがそれ以上に苦味を感じる部分の味覚が勝ってしまい、結果美味しさを感じられない…と。
これは人間の本能として理にかなっており、苦いものや極度に酸っぱいものは『毒』と判断されるそうで簡単に言うと防衛本能ですね。
子供:「苦い > うまい = 毒かも?」
大人:「苦い < うまい = ウマー!」
みたいな感じで。

確かに夏場とかに料理を一定期間放置しておいて「あれ、この料理ってまだ食べて大丈夫なのだろうか?」と感じたときに少しだけ味見して「アウト!アウト!絶対食べたらダメ!」と言うのは大人になってもわかる感覚です。
子供の頃はその感覚が強すぎるがあまり普通に食べられるものも「これは食べてはいけないものなのでは無いだろうか!?」と判断してしまう、と。

なので子供に対して「この美味しさがわからないとは何事だ!」と強要するのも違うと思いますし、「この味を理解できるとは…お主、食通だな」と言うのも案外的外れな指摘なのかも知れません。

とは言え“人類“として長いスパンで考えると「これを最初に食べようと思った人はチャレンジャーだな」みたいな食べ物ってのもありましてウニとかホヤなど今では『人間として食べても大丈夫』判定されているものや調理する事により安心して食べられるものも増えてきています。なので進化によってこれから産まれてくる人間の“味蕾“の数が生まれつき少なくなる可能性だってありますからね。
1000年後くらいには今では想像出来ないものが食べられるようになったり生まれつき茗荷とか野菜の味がわかるようになるかも知れせん。

まぁ、そう言うのは未来の人間に任せるとして我々は“先人のチャレンジの結果”で美味しく食べられる食材を最大限に美味しくいただくのが生きるための“贖罪“って事なのでしょうね。

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