一人暮らしとカップラーメン

18歳で北海道から就職で上京した。平成5年の事である。会社が用意した横浜市金沢区のマンモス寮に入った時は最初の2年位は同期2人での相部屋であった。

相部屋の人も東北出身でありすぐに仲良くなった。寮と言う特性上、夜や週末は同期の誰かの部屋に集まる機会が多い。僕がいる部屋も例外ではなく何人か仲が良い同期が出入りするようになった。
当初、僕はまだ毎日お酒を飲むような生活はしておらず週末に相部屋の同期と『2人合わせてビールを5リットル飲む』事にチャレンジしていた。この非常に馬鹿で今ではアルハラにしかならないチャレンジはなかなか成功しなかったが今でもビールならどれだけでも飲める体質なのはこの時に形成されたのかも知れない。ただおすすめはしない。

その後、寮で1人部屋と言う時代が長く続いた。いくつかの寮を渡り歩き都合35歳まで寮に居れたのだ年齢制限で追い出されてしまった。
ただ、追い出された結果として当時お付き合いしていた人と半同棲をする事が出来たのは良い経験である。

その後、今住んでいる町に越して来てまた長い独り暮らしを継続中であるが意外と上手くやれてる。

さて、ここ数年仕事が忙しい。火消しにつぐ火消し。本来の構築案件を持たずにタイミング的に連続で4プロジェクトの火消し。いやはや疲れる。今住んでいる町に越して来てからは行きつけの飲み屋が増えていたのだが忙しくて行く頻度はめっきりと減ってしまった。

忙しいとは言え日々の睡眠時間と休日は（取れる時は）しっかりと摂るようにしている。無理はしない。もう齢50歳。身体は付いてこないのだ。
かと言って運動不足では無い。週末はなるべく歩くようにしている。ラジオを聴きながらの散歩は思いの外自分に合っている。お陰でこの2年位、体重は58〜62kgのレンジ内だ。174cmの僕としては理想体重より“ちょい“軽め。いい塩梅を継続している。

独り暮らしの為か外食は多めである。朝は立ち食い蕎麦を利用する事が多く昼飯は東京価格のランチだ。夜はお酒を飲むので食べない事が多いが、たまに自分で酒のアテを作ったりはしている。食べる人が自分しかいないのでメニューや味に反対されることはない。

独り暮らしで困るのが『小腹が空いた』時である。日常的に自炊するような生活をしていないので米をはじめとして食材がまったくない。こう言う時は冷凍食品かインスタントラーメンが幅を効かす。

話は戻って週末は散歩がてら川崎のスーパーを見る事が多い。2024年現在、カップラーメンの値段は上がり続けている。昔は意識せずコンビニで適当に買えたインスタントラーメンも今は「こんなにするのか！」と驚くばかりだ。
そんな時にスーパーは優しい。“特価“があるからだ。それを意識してスーパーに行く事は無いが散歩がてら寄った先のスーパーでインスタントラーメンが安売りしているのを見ると神の存在を信じたくもなる。2024年で『赤いきつね』と『緑のたぬき』が1つ98円で売っているのを見つけた時はびっくりしたものだ。”本日限りの特売”には一期一会並のドラマがある。