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朝食難民

若い頃のは朝は基本的に二日酔いなので朝食と言うものに縁は無かった。友人達と温泉旅館に宿泊で行っても結局夜まで飲んでしまうので醍醐味である『朝食』をぞんざいに扱う事も多々あった。

それから年齢を重ね、30歳を過ぎたあたりから”食欲”と言うものが出てきた。不思議かも知れないが若い頃の僕は食欲と言うものはあまりなく”食べられれば良い”と言うスタンス。とにかく酒を飲んで煙草を吸うスタイルであった。合コンと言う男女でワイワイ過す時間でも一切食べ物に手をつけず「箸を割らない男」として有名といえば有名だった。

30歳を超えて”食欲”が出てきた僕の人生は少し豊かなものになった。別に高級な店で特別なものを食べる訳では無い。「食べたいものを美味しく食べられる」。当たり前だが素敵な事だ。ただ、それと同時に人間としては中年にさしかかっているので代謝は落ちる。つまり「食べた分だけ太る」のだ。

自分の身体も”ザ・中年体型”になり行きつけの飲み屋の常連さんから「そんなに太ってましたっけ?」と言われ出した頃、首のヘルニアをやった。この痛みは長く続き食欲は消え失せ、体重がめっきりと落ちた。その後首のヘルニアは楽になるのだが折角落ちた体重。このままキープしたくなった為、食事のスタイルを変えた。食事は完全に朝型へとシフトした。悪酔いするようなお酒は避け相性が良いビールをメインに飲み二日酔いが無く朝ご飯をちゃんととり、昼食で好きなものを食べ、夜は基本的に食べないと言う生活へとシフトした。

さて、時を同じくしてコロナ禍が訪れた。

その後、コロナ禍はある程度収束したのだが、働き方改革やリモートが増えた為、24時間営業の店が減った。誤解を恐れずに書くとコロナ禍の方が「そりゃ店開いてないよな」と割り切りが付いたモノなのだ。「今なら朝早くから開けても良いのでは?」と思う時期に開いていないのが辛い。勿論、来客数を鑑みた結果で店として割に合わないから営業時間を短縮するのであればそれは仕方がないが、人間は生活水準を下げられないと言うのと一緒で、「今までは開いていたのに」と言う変な感情が湧いてしまう。

秋葉原にあるビルに通勤していたときは駅ナカのコンコースに中々朝食向きの場所があったのだが現在工事中である。この工事がいつ頃終わるのかがネットを見ても中々分からないと言う昨今の検索エンジンの悪化の話は別に置いておこうとしよう。
コンコースを除いた朝の秋葉原で朝食が食べられる店は限られてくる。ローテーションをするにもちょっとムラがある感じ。

さらに言うと僕が住んでいる街の松屋やドトールの営業時間も祝日は朝9時からになってしまった。

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残念ながら『24h』では無い

何度も書くように中年、そしてそれを過ぎて初老に入ると朝起きるのが早くなる。早めに朝食を食べたいのだがお店がない。

家から一番近いコンビニは25時〜6時までは店を閉めている。それは別に良い。少し足を伸ばせはまだ24時間開いているコンビニはあるから。
深夜のコンビニで煙草とお酒を購入する事は可能だが、食べ物は極端に減っている。フードロスを考えればこれは正しい事である。

やはり自炊が良いのだろう…しかしながら独身男性の自炊にもフードロスの危険性はある。
でも、朝食をとれる場所はどこかに欲しいモノだ。

不便を楽しむ余裕を作るように心がけていきたいものである。

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