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崎陽軒はやっぱり神奈川、横浜

18歳で上京してから一貫して神奈川県に住んでいる。
仕事の関係で地方に数年間住むと言う事はあるが住民票は常に神奈川。横浜市、藤沢市、川崎市…と転々としてはいるけれど神奈川県に変わりはない。

さて、リモートが当たり前になる前の時代は仕事の性質上、お客様先に出張する事が多かった。出張で関東から地方に行く時の移動時間の楽しみの一つに弁当がある(もう一つは余程のことがない限り仕事をしなくて良いと言う点)。新幹線移動であれば”駅弁”、少し前からは飛行機で移動する時も”空弁”なる販売方式で弁当を売っている。値段は比較的高い部類に入るけれどハレの日として食べる感じなのでその時は値段は気にしない方が良い。

最初に書いた通り僕は神奈川県に住んでいるので弁当と言えばコンビニ弁当とチェーンの弁当店を除けば崎陽軒のシウマイ弁当がすぐに出てくる。ただ地方に行く時の駅弁や空弁ではシウマイ弁当は買わない。神奈川県民にとってシウマイ弁当は直ぐに手に入るものなのだ。少し大きな駅であれば駅ナカで購入できるほど入手がイージーな弁当。そこに特別性は全くない。

それにしてもシウマイ弁当の完成度は素晴らしい。美味しいとか美味しくない以前のお弁当。シウマイだけではなく唐揚げ、鮪のつけ焼き、筍煮る、杏などと沢山のおかずがある為、食べ方(食べていく順番)で個性が出るというのも長年同じ品揃えだからこそ出来る技。ちなみに味が濃いめのおかずが多いのでお酒のアテにする事もできる。

Kiyouken siumai

シウマイ弁当が”地方限定弁当”の部類に入るとしたら「横浜を地方とカテゴライズする位の知名度」になると思う。書いていて伝えるのが難しいのだけれど、いつもなら「横浜は神奈川県で関東なんだから地方じゃないよ」と言いたくなるのだけど、こと崎陽軒に関しては立場が変わって「東京には無いでしょ?崎陽軒。これ、横浜のご当地弁当からね」と言いたくなるブランド力。

横浜のグルメとしては中華街がある。直接的な関係はないと思うがシウマイ弁当と言うそこはかとなく中華をイメージさせるネーミングも相まって一層の事「横浜といえばシウマイ弁当」と言う気持ちがあるのかも知れない。

品川ー横浜間は東海道線だと20分位。当たり前のように通勤に使うし普段東京と神奈川を区別する事はない。が、こと崎陽軒に関しては明確に線引きしたくなる感じ。

あえて東京の“ご当地弁当“を挙げるとしたら『チキン弁当』が筆頭に立つと思う。上皇陛下が愛したフェイバリット弁当。確かに僕も好きだ。入社してまだまだ新人の頃、福島へかなりの頻度で新幹線移動していたのだけどその時はこの『チキン弁当』にはかなりお世話になった記憶がある。確かに“ザ・駅弁”なのだがチキンライスと唐揚げと言うシンプルな構成のため最初の方に書いたような「食べ方は千差万別!」とまではいかない。

さらに崎陽軒のシウマイ弁当は姉妹品にチャーハン弁当が控えている。崎陽軒の弁当の売上の割合ではチャーハン弁当がかなり善戦しているのではなかろうか?仕事柄弁当をよく食べる芸人さんの中にも「シウマイ弁当よりチャーハン弁当の方が好き」と言う人が多いと聞く。いつか勢力図が変わり“崎陽軒と言えばチャーハン弁当!”となる日もそう遠くないのかも知れない。しかし別に良いのである。“横浜の崎陽軒“と言うブランドには変わりない。

ちなみに創業者の久保久行さんは長崎県出身であり、長崎の別称である“崎陽“が店名(屋号)の由来らしい。長崎も横浜も港町である。ハイカラな文化がさらに特別感を後ろ盾する。

海に囲まれた極東の小さな島国ならではのガラパゴス進化を遂げた『弁当文化』

散切り頭を叩いてみれば新しい文明開化の味がするのである。

とらや 小形羊羹 10本入

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