ライトノベルが一般化してからかなりの期間が経ったような気がします。ライトノベル、通称”ラノベ”も昔は出版に結びつけるにはかなりのハードルがあったような気がしますが、まぁ昨今の出版業界ではラノベが物凄い数出ていますね。僕はたまに「今週発売されるマンガ作品」と言うのをネットで調べたりするのですがまぁ体感としてラノベの作品が8割位ある気がしています。
ライトノベルの傾向って、結局『異世界に転生したらこんな僕が無双できる世界だった』みたいな物が多いんですよね。それって作者の得意分野を「もし、おれが異世界に転生したら無双出来るんだけれどなぁ〜」みたいな感じで書いているんですかね?物凄い異常な能力を出しながら「僕、またなんかやっちゃいました?」みたいな感じ。
僕自身はそう言うラノベは全然読んでいないのですが、なぜそう言う感想が出るか?と言うと「タイトルに内容が全部かかれている件について」みたいな感じだからです。
例えば「経理の下っ端だった僕が異世界に転生したら世界の経済を正常化できた件」みたいな感じですね。タイトルだけ読んだら「きっと簿記3級位の能力で会社の経理で仕訳業務を行っていた僕が急にお金にルーズな世界に転生して、『お金の動きを複式簿記で転記して経営状況を把握しないといけないと思います』みたいな事を言ったらその世界のお金の流れが透明化されて経済が正常化できてヒーローになったんだろうなぁ」みたいなストーリーが想像できます。もしかしたら内容は全然違うのかも知れませんが……。
涼宮ハルヒシリーズもラノベだと思うのですが、あれは結構読んでいました。内容はタイトルだけでは全然わからなかったです。(ちなみに2025年の冬ドラマである『ホットスポット』(バカリズム脚本)も登場人物の能力は涼宮ハルヒみたいな感じでしたね)
さて、テーマは一気に変わってエロいお話になるのですが、俗に言う『エロ動画』のタイトルもとても長かったりするんですよね。で、なぜエロ動画のタイトルは長いのか?と言う問いに対してはテレビ番組『有吉クイズ』のなかで明かされていました。コレの答えは『検索に引っ掛かりやすくなるから』だそうです。
これは僕の推測なのですが、ラノベのタイトルもエロ動画のタイトルも「自分が求めるキーワード」がポイントなんだと思います。ようはラノベも自分の得意分野で検索をかけて自分の知っている業界・分野が出てきたら「おぉ、いっちょ読んでみるか」となるんじゃないのかな?と。もしかしたらそれを読んで「俺の方が詳しいな」って思えるかも知れませんしね。それだって大事な購買意欲に繋がるポイントです。
最後に、まとめサイトを読んでいるとラノベは表紙や挿し絵を描く絵師がいるらしく内容がよかったとしても絵師はガチャらしいです。絵師目当てでラノベを買うひ人もいるのかもしれませんね。でもエロ動画ってタイトルありきで女優を付けているのではないと思うんですよね。女優ありきで企画に応じてタイトルを決めているのかな?なんてゲスな考えを持ってしまいます。
ちなみに音楽を作る時は「詞先、曲先」と言う言葉があって、曲を先に作ってそこに歌詞を当てるか?歌詞を先に作ってそこに曲を当てるか?と言う作り方があります。これはどちらが正解と言うものではなくミュージシャンによって傾向が分かれるそうです。ただ、その時の曲のタイトルだけを聞いてどんな歌詞でどんな曲調なのか……は全然わかりません。
もし、ラノベみたいなものを書いたつもりが思いの他文学性をもった場合、変に内容が全部解ってしまうようなタイトルを付けるのでは無くてシンプルなタイトルにして勝負してみるのも良いかも知れませんね。売れるかどうかは別ですが……。
では。