先日、会社の部長の勧めでゴルフの打ちっ放しに行きました。最初は玉を打たせてもらえず、ずっとスイングが固定するまで素振りの練習です。
ゴルフ好きには良く、「教えるのが好き」って言う人がいるんですよね。部長もそうでした。
そして、部長が言いました「打ってみようか?」と。
初めて打ったゴルフの玉はまっすぐに飛びました。が、飛距離は全然出なかったのです。中空飛行。と言うか、ボールが上に飛ばないんですよね。
それからフォームを色々と教えてもらい、たまーに、実際に打つ。と言う事を繰り返しました。
実際に玉を打つ時も自分なりに、教えてもらったポイントを確認しながらのプレーです。
結局、初日は玉が上に「ポーン」と上がる事は無かったですが、まぁ、まっすぐ飛んだのでスイングは良かったと思います。
そこでですね、部長が「こういう風に打つんだよ」と僕が練習していたクラブ(アイアン)を持って軽く打ちました。
そうすると、きちんと上がるし、距離も出るのです。
「さすがだなぁ。」と思うと同時に僕はある事を思い出しました。
それは僕の趣味のギターです。
ギターも買いに行く時に、気に入った形があると、「これ弾いていいですか?」って試奏させてもらえます。
大抵はギターショップで店員がチューニングして、軽く演奏してから、渡してくれます。
でも、初心者ってその時に店員が演奏した音って出せないんですよ。
僕は20年以上ギターを触っているので、ある程度”自分の音”を出せるんですけれど、プロのギタリストの音とかは出せません。
「エフェクターの違いかな?」なんて思ったりもしました。勿論、エフェクターで音は変わるんですけれど、基本的な押さえかた、ピッキングの仕方で音って全然変わるんです。
だから、初心者が高価なギターを買っても、所詮、初心者の音しか出ません。使い慣れた人が弾いて初めて「これ、いいねぇ。」とか「これは厳しい」とか言えるんです。
ギターを弾く時も何処に力を入れるか、ってのが大事になってきます。
ゴルフの際は、「手で打つな、腰で打て。」と言われました。体力や体格の差はあれど、同じクラブ(ギター)を使って、これだけ差が出ると、自分の練習不足と言うのを痛感させられます。
何が言いたいかと言うと、ギターもゴルフもある程度、高級な物が良いと言われますが、その前に自分の腕を磨けって事です。
プロのギタリストは19800円のギターでもそこそこ演奏できます。
ゴルフが得意な人は安物のクラブでも、ちゃんと規定の距離を打てます。
「もっと上手くなりたいから高いギターが欲しい!」と、
「もっと距離を飛ばしたいから高いクラブが欲しい」ってのはある意味同意義で無意味なのです。
まずは、自分の技術を上げる事。
「40の手習い」と言いますが、僕は高校時代にギターを始め、40手前でゴルフクラブを持ちました。
基本が大事。
10代の頃のギターキッズのつもりでゴルフも練習しようと思う次第であります。
使い慣れた1975年製ビンテージギターと、安物の7番アイアンと共に…