僕は今はサラリーマンをしていますが、ちょっと暇つぶしをしているうちに思う事がありましてね。
それは「お笑い芸人やミュージシャンって凄いな」って事です。
一見、社会にとらわれない自由人のように思えますが、それはアマチュアの世界。アマチュアで終っては成功していないって事ですね。
有名になれるのは一握りです。
お笑い芸人は人に笑顔を与える為に一生懸命です。まさに白鳥。水面下では必死に踠いているのです。
また、サラリーマンみたいに有給も固定給もボーナスも無いですよね。(事務所によっては固定給の場合もあるらしいですが、その場合、なんぼ売れても給料は変わらないらしいです)
でも、売れると物凄い大金が入ってくるんです。ビッグマネーと名声。
しかし、誰だっていきなり売れる訳ないんです。誰だって苦労している。苦労してネタ作って、苦労して曲を作って発表して反応を見て直すの繰り返し。
「折れない心」とか「鉄の心臓」が無いと毎日挫けてしまいそうな日々だと思います。
金銭的にも売れないと厳しいので30歳を過ぎてもバイトなんて当たり前な人々と聞きます。年下のリーダーに使われて仕事をして心が痛くなることもあるでしょう。
ただ、この世界、学歴も家系も関係ない(二世タレント除く)実力の世界です。大学院行ったから面白いなんて事はありません。
また、普通に会社に行って、与えられた作業をこなして夜は同僚と飲みながら愚痴る、なんて事も出来ません。
売れればテレビの仕事も入り深夜まで収録があったりします。時間も24時間単位で束縛されますしね。GWは逆に休めないのがステータスみたいな感じです。
さらに、お笑い芸人ならその中で飽きられないように新しいお笑い(ネタやライブの台本など)を書かないといけません。
ミュージシャンも一緒ですよね。いつまでもヒットしたナンバーに頼るのはかっこ悪い、次のヒット曲を作らなくてはなりません。
システムエンジニアみたく、お客様から「こういう事をしたいんだけど。」と0から1の「1」を貰う事は出来ません。
常に「0」からの「1」を求めないと行けないんです。
そりゃ50歳とか大御所と呼ばれればそこまで大変ではないかもしれませんが、松本人志さんクラスでままだまだ色々考えているのでは無いでしょうか?
本当に大変な世界だと思います。特に、お笑いとか音楽とかそういうエンターテイメントって物差しがないんですよね。感性、ジャンル、時代、色々と関係してきます。
大抵の会社員は業績や給料と言う”お金”で比較できます。
勿論、芸能人も給料でランキングはできますが、お笑いや音楽に正解はありません。受け取り側の感性に委ねられます。「××より○○の方が面白い」と言うのは集合知の総意では無いのです。難しいですよね。
彼ら彼女らが提供してくれる”エンターテイメント”と言うものに僕たち一般人は感銘を受けて、心を裕福にします。どれだけ機械化、自動化が進む世界でも、これだけは”人間”じゃないと出来ない事でしょうね。
人々に笑いを、感動を与える為に、これからも頑張って欲しいと思います!
応援してるよ!