エジプトの古代文字を翻訳した結果、「最近の若いものは…」と言う言葉が出てきたと言う笑い話があります。
それほど、若いものが堕落…では無く「ふつう」ってのが変わってきている。ライフスタイルが変わってきているんだろうな、って思います。
僕が子供の頃は30歳になったら結婚して40歳には子供がいて家を建てて、60歳にはローンが完済し、子供が成人する。なんて思ってました。
僕が会社に入った頃まではそうだったのかも知れません。「あぁ、30歳にもなれば、仕事もバリバリやって、40歳にはそこそこの立場にいる。」、と。
でも、僕はのほほーん(決してさぼっていた訳ではありません。)と20代を過しているうちに30歳になってしまいました。恋愛も特にはしておらず、まだ寮生活でした。
しかし、毎日はそこそこ楽しかった。焦るなんて事はなかったと思います。
しかし、今は40歳。まだ結婚しておらず、賃貸のアパートに住んでおります。だから、「みじめ」なんて思ってないですし、お金は無くとも自分の人生を謳歌しているような気分がします。
僕の周りの人間も結婚していません。それが焦りを緩和させているのかもしれません。田舎の子供は20代で結婚して、子供とテレビ電話したりしています。もう伯父さんの気分です。
周りを見ても晩婚化は否めません。
今後、高齢出産の安全性が高まる事に対して高齢結婚も増えると思います。もっと若い間に色々と経験して(遊んで)、落ち着くのは30代後半…みたいに。
昔は20代で結婚するのがあたりまえ。=「ふつう」だったのかもしれません。
でも、「ふつう」ってのは時代によって変わるんだな、なんて思ってます。
結婚の年齢もそうですし、仕事に対する取り組みかた、ワークライフバランスも色々と変わってきています。
今の自分を「ふつう」と捉えると、結局「最近の若いものは…」となってしまうんですね。
昔は病気で成人する前に死んでいった人も多かったと聞きます。病気に対する処方があまり整備されていなかった時代です。
昔の人は、死ぬ前に必死に生きたと思います。
また、高度成長期には、日本の為、所得の為に、家庭を犠牲にして働いていた世代もいるとおもいます。
でも、最近の時代はまた変わってきています。ニートだったり、低所得だったり。結婚したくても出来ないような土台になってきたりしているのでは無いでしょうか?
「近ごろの若いものは。」と思う前に、自分の生きて得をしてきた時代と、今の世代を比べて見るのも大事かもしれませんね。(最近(と言うか僕も)は、年金も貰えないかもしれません。)
エジプトから続く「最近の若いものは…」は歴史の成長上必要なのかもしれませんね。