aikoという女性アーティストがいます。言わずもがなですが。
『1998年の宇多田ヒカル』と言う本にもピックアップされています。
僕とaikoとの出会い(みたいに書くとお付き合いしているみたいですね。aikoさんの音楽を初めて聴いたと言う意味です)は2000年に発売された『桜の木の下』と言うアルバムです。”花火”や”カブトムシ”が入っている名盤ですが、僕は他の曲にもかなり刺激を受けました。
当時一緒のプロジェクトチームに片思いしている女の子がおりまして、その人のことを思いながらこのアルバムを通勤電車の中で聞いていたものです。毎日同じタイミングで聴き始めるので、音楽と風景が本当にリンクしていましてね…本当に良い思い出でした。
その後、aikoはメインで聴くよりはシングルを聞くと言う感じでしたが2014末に発売された『泡のような愛だった。』を久々に買いました。
当時僕がはまっていた星野源さんと付き合っていてその後、破局してしまった後にできたアルバムということで少々ゲスな気持ちがあったのもありますが、直前になって突如追加された1曲目「明日の歌」のMVに久々にびびっと来たと言うのが僕の実感です。
この曲せつないです。音楽も切ないし、歌詞も切ない。
切なくdimを絡めながらどんどんと上がっていくギターのイントロ。これだけでもう天才的です。
さらに僕が一番ハマった歌詞は、「いつでも初めては痛くて苦しくなるんだね」です。
そして、その部分のコードは『Am – G – C – E』なんですよ。ギター初心者でも弾けるコード。このコードをこんなに切ないメロディーに変化させるとは!さすが、メロディーメーカー!シンガーソングライター!!
脱帽です。
この曲のサビは半音ずつ音が上がっていくストリングが入っています。それも切ないんですよね。そしてアウトロのこれでもか!というdimコード。
僕は、SEKAI NO OWARIの「スターライトパレード」でdimを切なさコードと示しています。
dimコードが気になる方はこちらもどうぞ。
それにしても、デビューしてもう20年近いのにこのソングライティング。さすが、生き残るだけあります。本当に脱帽。