経済のお話を少々。
みなさん、なぜTV番組が無料で観れると思いますか?(電気代除く)
芸能人にはギャラを払っていますし、セットにもお金がかかっています。
じゃあ、そのお金はどこから調達してくるのか?
それはみんなが大嫌いなTVCMです。企業は、自社の価値を高める方法として、知名度向上、集客などにTVCMを打ちます。
なので、人気のある番組のTVCMのスポットは高くなり、その高いスポット費用でより質の高いTV番組が作られるという上手いスパイラルになっている訳です。
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でも、もう一つ目的があります。これは僕が子供の頃に親からきいた話です。「税金払うのと、CM代払うんだったら、CM代払うだろ?それが広告宣伝費だ。」と。
小学校の頃から節税対策を聞かされた波秋少年だったのですが、確かに調べると、利益の一部を広告宣伝費として計上する事で納税額を減らす事ができるとの事。
パナマ文書だのタックスヘイブンだのだといかがわしいですが、本来払うべき金額の一部を広告宣伝費として計上すれば、翌年度の企業イメージも上がり、結果売り上げや利益が増える形になります。
もちろん、すべてのTVCMが節税の為に用いられている訳ではありませんが、会社が節税を考えた時に一番効果的な方法は「来年度への種まき」です。
大企業ともなれば、広告宣伝費もバカになりません。大抵、提供ロールの最初に来る企業って大企業ばかりでしょう。そうやって、TVって成り立っているのですね。
体力(資本)もあり、節税もしたい。広告宣伝費はそういう場合にも役立つのです。
ちなみに、大企業だと約数千億円レベルを広告宣伝費に使っております。勿論、そのうちのCMは一部だと思いますが、そう考えるとTVでよくみる芸能人が裕福な暮らしをしているのもうなずけます。
参考:東洋経済ONLINE
しかし、このネット時代、Youtubeとか、ブログとかに広告を載せる方が売り上げ倍増につながる場合があります。大企業ではない、中企業レベルはゴールデンタイムにCMを打つのが難しいので、そこで、プロブロガーやYoutuberが出てくるのでしょうね。
世の中、うまくできています。