赤ちゃんが生まれる前、生後何ヶ月でレントゲンとかを見ると、手はまん丸ですが、成長するにつれ水かきが無くなり、しっかりと指の形に成長していきます。そして、ちゃんと人間の形になってから赤ちゃんは産まれてきます。
カエルも同じく、オタマジャクシの時にはあった尻尾が成長の過程で無くなっていきます。
これは、アポトーシスと言う『死をプログラムされた細胞』が引き起こす現象と言われています。
あらかじめ、自分の役目が終わったら死滅(自殺)する細胞、それがアポトーシスです。
胎児としては必要ですが、人間として成長すると同時に不要となる部分がアポトーシス化して成体すると言えば変わりやすいでしょうか。
人間の細胞は生き死にを繰り返し新しい体でいきます。でも、それは細胞分裂して自身を増やし、不要になった老廃物を吐き出しているのでアポトーシスとは違います。
ちなみにアポトーシス機能を唯一持たない細胞がガン細胞と言われています。皮肉なものですね。
ただ、このガン細胞をアポトーシス化する事により、この世からガンをなくす事が可能と言われています。
現在の抗がん剤もガン細胞をアポトーシス化させる目的で投与されますが正常な細胞もアポトーシス化させてしまう可能性が高く、それによる疾患や免疫力低下が問題とされているようです。
ただ、オタマジャクシの尻尾を切ってもカエルに変化する前は尻尾が復活するとも報告されており、アポトーシスの研究は続いているようです。(自分の役目が終わるまでは再生する?と言う事です)
まだ、分かりませんがガン細胞とは、役目が終わった人間自体をアポトーシスさせる最後の役目なのかもしれません。(と、言うと不謹慎ですが)
ガン含め、病気がことごとく対策され、病気のない世界が来るかもしれません。でも、人は老化します。そこまでして長生きするか?人間の倫理観に関する問題ですね。
では。