まずは、前回の素朴な疑問編から。
で、今回の本編。
大手のプロブロガーと呼ばれる人たちには、決まった特徴があります。それは「セルフブランディング」です。
例えば、
- 月商100万円以上!
- 月100万PV以上!
- ブログだけで食べている!
- 自由に生きていてお金に困らない!
- 全国を好きなように旅行している!
そういうのを最初に掲げています。「ブログ書いて生活してれば、こんな生活ができるようになるよ!」と言ういわばプロフィール(肩書き)です。
確かに、そういうプロブロガーを見ていると、自由に旅行をしているように思えるし、美味しい食事を食べたりしているように思えます。毎日通勤電車に乗ってやりたくない仕事でわずかなサラリーを貰っている人にとっては、まるで夢のような生活だと思うんですよね。
そして、思うんです。
「どうやったらブログだけで生活できるんだ?本当にブログだけで自由な生活ができるのか?」
誰だって、そのカラクリを知りたくなるでしょう。でも、ブログをなんぼ読んでもそのカラクリに付いては一切書かれていません!ブログには「俺!(私!)、自由に行きてる!」エントリーで溢れている訳です。
でも、それこそが罠であり、自称「プロブロガー」のお金の元なんです。
具体的な数字(月商、年商やページビュー)や、自由な生活。(平日に自由に旅行に行ったり高価な外食をしたり。)
そしてそれを見て「僕たちも彼らみたいになりたい!」と思わせる。それこそが彼らの”セルフブランディング”なのです。ここで言う”彼ら”は自分がいかに成功しているかを大事にします。それ自体が商売道具なので。成功体験や有名人との食事などもセルフブランディングになりますね。
過去で有名な例としては、与沢翼さんが外車をレンタルして「俺、こんな車に乗ってるんだぜ!」って言うのもありましたね。
そして、そういう人たちのページを見ると大抵共通の項目(エントリー)があります。
- 0からでも始めれるブログ講座
- 自身がここまでなるためのノウハウが詰まった有料コンテンツ
- 今のブログの方向や伸びに悩んでいる人への個人コンサルティング
- 迷っている人々で悩みを相談し合うサロン
基本的にすべて有料です。これが収益モデルの一つになります。
「なんと!ノウハウを教えてくれるのか!僕たちも彼らみたいになれる!?」と思いそういうセミナー・サロンに参加したり、有料コンテンツを購入したりします。
まず、セミナーに参加するとどういう効果が得られるか。大抵、「非公開のFacebookページへ案内します。」と言う誘いがあります。
例えば、セミナー受講生が30人いたとして、その非公開のFacebookページでお互いにブログの更新を報告する。そしてそのブログにアクセスする。それだけで30PVが見込まれます。さらにコメントとかがつくのでモチベーションアップに繋がります。たまーに主催者がコメントすると、「神降臨!」のごとく、そのブログに学びを求めます。結果PVが上がります。
ネットの世界のコンサルティングには資格と言うものがありません。(経営コンサルのMBA卒とかは別。)例えば、「勝間塾卒業生」とかの肩書があれば、箔がつくって位ですかね。(そういえば、最近勝間さん見ませんね。)
コンサルティングって話し上手、聞き上手だったら結構できたりするんです。ちょっと疑問に思っても「プロブロガー(で飯を食っている人)なのだから、間違えないはずだ。」と言う錯覚に陥ります。
そうやって彼らは最初は閉鎖的な「村」を作ります。一旦村を作れば、会員費と言う”ブログ以外”の収益で生活する事が出来るようになるからです。受講者も”村”に入れば安心できる。主催者は”村”に次回セミナー(上級者編など)や有料コンテンツを販売する。そしてブログのレベルがアップする。ある意味Win-Win。よく出来ています。
僕は「村」理論は否定しません。ブログを書いていて1番悲しいのは反応が全くない時です。コメントもつかないしアクセスもイマイチ。そんな時にブロガー村があればお互いにシェア出来るし反応も多くなると思うんです。
ただ、それが有料ならどうか?と思うんですよね。確かにこう言う商売は言い方が悪いですけど「顧客リスト」に価値がありますので。Facebookの秘密のページを作る事自体は誰でも無料で出来ますが、そこに「村」を作るには「顧客リスト」が必要なのです。
だから、プロブロガーはセルフブランディングをして顧客を集め、彼らの為に「村」を作ることにより対価を貰います。(勿論、オフラインセミナーだとその他に会場運営費とかかかりますが。)
なんか、ブログの内容よりも、そちら側の方が収益としては安定してるんでしょうね。
よく考えたら、プロブロガーって最近聞かなくないですか?そりゃー世の中にはブログで食っている人がいると思うので、一定数はいると思うんですが、新しい人って出てきてないような気がして。本来なら、セミナーやサロンに加入したり、有料コンテンツを買っていれば「彼みたい」な人がブログ世界に出てきてもおかしくないのに。一向に出てくる気配は無い。
結局は一定のセルフブランディングした人が成功なんですよ。
ただ、自由な事をブログに書く事自体は承認欲求を満たせますし、書き続ける事で毎月少なくてもお小遣いを貰うことは可能です。だから、僕もブログを書いているし、ブログを書くのを推奨する人を否定する気はありません。
でも、「今はブログで食べていける時代!」とか「サラリーマンになって平凡な人生を送るならブロガーになろう!」と言う謳い文句(キャッチセールス)はいささか誇張し過ぎなんだと思います。
それで失敗しても、「あなたは毎日5記事を365日続けましたか?本気の人だけが成功するんです!」なんて言われて追い返されるでしょう。もしくは「まだ成功する為に他にも色々な原因があるのかもしれませんね。有料コンサル受けますか?」とさらにカモにされるかもしれません。
なんか、無責任なんですよね。お金を払っている以上、「ブログで食える」所まで面倒みないと…
でも、それは無理なんです。それをする為には彼らプロブロガーと同じくセルフブランディングをして、さらに情報弱者から有料コンテンツでお金を儲けないと。で、これは情報商材と同じ仕組みなんですよね。悲しいけれど。
間違えて欲しくないのですがブログは素晴らしい自己発信の仕組みです。少しはお小遣いも入って生活の足しになるかもしれません。
でも、過信に注意。
ちなみに、プロブロガーのコンサル参加者様のブログをいつくかチラ見しましたが毎日更新している参加者様はごく一握りであった事を報告しておきます。
きっと、今日もプロブロガー達は飽きられない為にセルフブランディングに必死なのでしょう。自分を切り売りして土日もネタ(もしくは炎上案件)を探してネットを見ている、そんなプロブロガーは本当に「自由」なのか?問題提起して〆たいと思います。
下記の本は、セミナーに参加しなくてもおすすめです。本屋で売ってる本ですよ。