最近、「まだxxで消耗しているの?」と言うブログエントリーをよく見るようになりました。
人間、生きていれば、何かしら消耗するものです。でも、得る物もあります。
一番簡単なのは、”働けば給料がもらえる”と言うものですね。
働くことで、時間を消耗します。それに伴い、体力・精神力も消耗しますね。
でも、その結果、給料がもらえる訳です。
家賃を払い、水道光熱費を払い、自由になったお金で贅沢な食事をしたり旅行したり、彼女(彼氏)にプレゼントしたり。
この「消耗」と言う言葉、日常ではなかなか使いません。プロブロガー・イケダハヤトさんが(ネット内だけで)流行らせた言葉かもしれませんね、「まだ東京で消耗しているの?」が彼のブログの名前ですが、ことある事に、「消耗」「消耗」と言うキーワードが出てきます。彼のキラーキーワードなのでしょうか?
”消耗”を辞書で調べると下記のようにでます。
1 使って減らすこと。また、使って減ること。「電力を―する」
2 体力や気力を使い果たすこと。「神経を―する作業」
まず、お金を使うのは1にあたりますね。使いすぎると「浪費」とか言われます。
おそらく、ネット界で”消耗”と言われているのは2の方なのでしょう。気をつかう場面が多くて、「精神を消耗するよ。」とか。
でも、人間、消耗して生きるものなのですよ。消耗しないで生きれたらどんなに楽なことか。
なので、「東京で消耗」と言う表現はコピーライティングとしてはニュアンスが伝わりやすいですね。「都会は生きにくい。」とか思う人だって多いですからね。
「東京には空がないと言う」とは高村光太郎さんの作品からの引用です。これも東京を表現しているといえばそうですね。
世の中、「これ、無駄だなぁ。」「こうすればいいのに。」って思う事って結構あると思います。会社内だと「カイゼン」としてできますしね。
それを大げさに「消耗」って言葉で表現する事に「?」を感じるんです。
なんか自分がいらないものに「まだxxで消耗しているの?」と書いてブログを書けば一つネタになりますね。
なんか、生きながら「あぁ、消耗してるなぁ。」なんて考えるなんてつまらなくないじゃないですか?
僕はBARでのんびり飲むのが好きだったりしますが、「まだ、飲み屋で消耗しているの?」なんてエントリーがあったら、「個人の自由だろ!」って思ってしまいます。BARなんていろんな人が来るから、本当にいろんな体験談を聞くことができて為になっているんですけれどね。
「まだ、自転車で消耗しているの?」とか言われたら、趣味で自転車乗っている人から「知るかボケ!」と言われるでしょう。まぁ、軽く炎上するかもしれませんが。
なんか、ブロガーって自分の生活の合理化を目指すばかりに「消耗」するネタを探す為に人生を消耗しているような気がするんですよね。ライフハック重視している人も無駄を減らす傾向にありますからね。
あるプロブロガーなんて、「飲み会は最低限に。二次会は完全に無駄!」なんて著書に書いておきながら、あるブログで「懇親会が楽しくて、思わずxxさんと飲み直してしまいました。」なんて書いてありました。「二次会じゃん!」って。(と言うと、会社の飲み会と懇親会は違うと言われそうですが、飲み会は飲み会です。)
最初に書いたように、人間なんて消耗して生きる生き物なんですよ。勿論、満員電車とかはない方が良いので、そう意味での消耗に関しては一部同意しますが、無駄をなくして、最後はどうなりたいんでしょう?
無駄は少しはあった方がいいんですよ。ハンドルの遊びと一緒です。
無駄を楽しんだ方が、人生経験が積めると思うんですよね。
その方が、結果的に面白い人生だと思います。
死ぬときに、「俺は完全的に効率重視で生きてきた。無駄なものなど何もない。」なんて遺言残したくないです。
「わが生涯に一片の悔いなし!」と言いながら死んでいきたいものです。