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Web業界とシステム業界

SIer(システムエンジニア)を生業としている身です。初めて会う人から主に「何をやってますか?」と聞かれると、「お客さんの会社のシステム作ってます。」と言うようにしています。厳密に言うと”基幹システム”と言う奴で、その名の通り、会社の”基幹”を担う部分です。

僕は入社6年位まではフルスクラッチ(1から全部プログラムする)でシステムを作っていたのですが、ドイツから黒船のERPパッケージ、いわゆる「SAP」(R/3と言った方が早い人もいますね。)が入ってきてから、それ一本で、日本におけるSAP導入の黎明期から担当しています。

会社には色々な業務があります。

販売・購買と言ったフロント系
生産・在庫と言った製造系
財務・管理会計と言った勘定系

と、会社のシステムには色々な系列があり、昔はそれらを個々に作ってデータ連携させていたのですが、この「SAP」のパッケージにより、その全ての”系”が全て自動連携した事により、企業のシステムのリアルタイム化が大幅に変革しました。(以前は、「現在の在庫は明日にならないとわからない」なんて状態が本当にあったのです。)

僕は、販売、購買と言った部分から入って、それに伴う会計部分(売掛、買掛など)を学び(OJTですな。)、パッケージコンサルとしてお客様の要件を実現していった訳です。

これがSIer(システムエンジニア)としての僕の正式な仕事ですね。

Project room

たまに「ホームページとか作ってるんですか?」とか聞かれるんですが、それは”Web業界”なんですよね。インターネットの爆発的な普及により、今までのSI(システムインテグレーション)にはなかった範囲の仕事が格段に増えたのは事実です。

僕たちが、日頃、コンピューターでブログを書いたり、SNSで連絡したり、Amazonで買い物したり…とインターネットで行っている事はほとんど「Web系」なのです。

僕がやっているSEと言うのは、例えるなら身近に感じる所で「旅費精算システム」とかの地味ーな部分なのです。(でも、それなしでは会社は回りませんが)

Web業界と、僕が生業としている「基幹系システム」での大きな違いは「変化のスピード」です。

基幹系のシステムでは不具合が一番問題となります。その場合、何十年ものキャリアを積んだ、「枯れた技術」が一番安全だったりします。

逆にWeb業界は「サービスのスピード」です。日進月歩で新しい言語やWeb技術が発表され、実装され、公開されていきます。いつものページにアクセスして「あれ?レイアウト変わった?使いやすく(時には使いにくく)なった!」なんて言う世界ですからね。

同じコンピューターを使って物を作る仕事でも、ここって結構違うんですよね。
なお、漫画で言う「社畜ちゃん」なんていうのは、「Web業界」系の話ですね。アニメの「NEW GAME」は文字通りゲーム業界のシステムを作る世界ですね。

基幹システム系の「社畜くん」は「社畜ちゃん」x100規模の大きさで物事が進んでいきます。物凄い人数が黙々とパソコンをいじっている訳です。

結構、目立たない仕事してますが、会社がちゃんと機能するには一番大事な部分だったりするのですよ。

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