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キンコン西野の「お金の奴隷解放宣言」は正しいのか?

何かと炎上しやすい芸人さんである、キングコングの西野さんが、本日ブログをアップしました。別にチェックしているわけではないので、Twitterやはてなブックマークで知った次第です。

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確か、西野さんは元々絵本作家をやりたい願望が出てきて、タモリさんが後押ししたと言うバックボーンがあったような気がします。

http://lineblog.me/nishino/archives/9256089.html

その中で、

「2000円は高い。自分で買えない」

という意見。
小学生からでした。

と言う意見があり、それを元に、今回、全編無料公開と言う形に踏み切ったそうです。

彼(西野さん)は、そこでお金に対しての疑問を投げかけています。

「お金が無い人には見せませーん」ってナンダ?
糞ダセー。

……いや、モノによっては、そういうモノがあってもいいのかもしれません(←ここ大事!ニュースになると切り取られる部分ね)。

僕は、別に良いと思いました。ポイントは、この絵本は彼一人で書いているわけではなく、他のクリエイターの人も参画しており、その人々へのギャランティーは支払済であると言う部分です。

皆が豊かになった方が、巡り巡って自分も豊かになるだろう、と。
『ギブ&テイク』ではなく『ギブ&ギブ』。

僕は、「ペイ・フォワード」の精神に基づいて活動しているので、自分のした行動が、回り回って豊かな(お金だけではなく)生活になっていく。そういうものは応援していきたいです。
しかし、次の一文が気になりました。

お金の奴隷解放宣言です。

彼の本はブログに書いていある通り、23万部売れています。もちろん、制作費を引いても、その分の印税などは彼に入っているはずです。なので、「お金の奴隷解放宣言」はちょっと大げさではないかな?って思うんです。

まず、主語が読めません。

「”お金”の開放宣言」なのか、「”金の奴隷”の開放宣言」なのかいまいちです。
金の奴隷と言うとあまり良いイメージはありませんよね。
でも、現在、日本で生きて行く上ではお金は必要なツールです。一万円はただの紙1枚ですが、それがあれば、生活していけます。

彼は生きて行くために十分な名声(+印税)があります。なので、今回のような事が出来たのだと思います。最初から、無料公開となればそうはいかなかったでしょう。(元々がクラウドファウンディングなので)

アニメーターが凄い薄給で働いていると言う話題も出ます。しかし、彼らもクリエイターの一員。
彼が行っているのは「お金の奴隷解放宣言」では無く「僕が作った作品の奴隷解放宣言」です。お金の奴隷解放宣言は、彼のブログにもある通り、「物々交換」の時代になります。

勿論、それで生活できていければ良いですが、あなたがこれを見ていると言う事は、パソコンなりスマホなりがあって、ネット料金を払って見ている訳です。これも「畑で採れた大根10本」で支払えれば良いですが、現代社会、そういう訳にはいきません。

最後に、彼のフォローを引用して終わろうと思います。

…てなワケで俺は無料にするけど、その代わり他のクリエイターに「西野はタダにしたんだからおまえもしろ」なんて絶対言っちゃダメよ。

全く、おっしゃる通りです。

【書評】革命のファンファーレ

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