僕は毎日お酒を飲んでいます。いや、飲んでいました。人間ドックで引っかかり要再検査になる事数年。ついに、病院にてドクターストップが出たのですよ。その結果、ドクターから肝臓の数値が正常に戻るまでの断酒が言い渡されました。
1年365日最低で350mlのビールを4缶習慣的に飲んでいた僕が(当初の目標の)30日間断酒を達成したのですが、僕の身体はどう変わったのでしょうか?
元々大酒飲みでしてね。休肝日なんてあるわけ無しでした。僕の会社は毎年健康診断(人間ドック)を受けるんですけれど、毎年肝臓の数値だけひっかかっていたんです。自覚あったんですけれど、その時は「休肝日を設けましょう。」程度で済んでいたんです。診察時は「はい。」とは思うものの、休肝日なんてどこへやら…の毎日。
で、35歳を越えてからは人間ドックです。これも数年間は要治療をサボってたんですね。
目に見える症状こそないものの、沈黙の臓器である肝臓は悲鳴を上げていたみたいです。最近は、お酒を飲むとその後だるくなって何も出来なくなっていました。
で、ある時仕事に空き時間が出来ましてね、行ってきましたよ病院へ。会社からの紹介状があったので、それを渡しましてね。まぁ、当たり前ですが血液検査です。
その日には結果がでなかったので夜は今年初のビヤガーデンへ行っておりました。
で、翌日も時間を作って結果を聞きに行ったんですね。まぁ、予想通り、肝臓の数値は良くなかったです。γーGTPって言う有名な数値がありましてね。
ぶっちゃけ331でした。 「え?331!高すぎでしょー!」と思う方も居るでしょう。だって、正常値は30-80位ですもの。桁が違うし。 でも、酒飲みのγーGTPってのは勲章みたいなもので、僕も過去には500オーバーとか記録してるんです。
1000を越えるとさすがに入院と投薬による治療ですが、500位だと医者によっては「休肝日をちゃんと設けましょうね。」くらいで済むパターンもあるのです。 「前日に飲んでいたのに331って思ったより高くないな。」正直な印象でした。
もうこの時点で麻痺してますね。
んで、今回の先生、女性でしてね。けっこう厳しかったです。「この異常は確実にアルコールしか原因が考えられませんね。一生酒を飲むなとは言いませんが、正常値に戻るまで断酒してみましょう。」と。 ついに来たか、断酒。
これで、家に帰ってビールを飲むことは出来ないのか…。僕のストレスはアルコールで発散していたのに。そう思いましたね。
でも、いざとなったら酒飲まなくても平気なんですよ。自分でも驚き。勿論、禁断症状なんて出ませんし。夜は麦茶とかアイスコーヒー飲んでればなんとかなるんです。
断酒2日目位までは眠りが浅かったりしてちょっと心配していたんですが、3日目以降くらいになると睡眠も深くなりましてね。
しかし、「いつ飲み会で飲んでしまうか分からない。せっかく断酒しているのに!今の数値を知りたい!」と言う思いは募るばかり。 って事で、二週間の段階で一旦通院しました。血液検査です。とりあえず2週間の成果を知りたい!と。
結果ですが、γーGTPはちょうど半分の165へ。他の数値も軒並み正常値へ。いやー、アルコールって怖いですねぇ。 で、先生と話しても結果は「もう少しで正常値ですね。頑張りましょう!」でした。断酒続行です。
で、結果的に30日間の断酒に成功したのですよ。自分でも驚きです。365日飲んでいた人が、ある日を境に(助走期間も無く)30日間の断酒です。我ながら極端ですねぇ。まぁ、ドクターの指示なんですけれど。
「やったぜー!!」って事で喜び勇んで空き時間を作って病院へ行ったのですが、どうにも普通の診察では血液検査は月に1回だけで、それ以上血液検査をするとどうにも診断的に(保険的に?)ダメみたいです。
まぁ、肝臓の数値が悪いとは言え、目に見える症状は出ていませんし、肝硬変とかにもなっていないので、”定期的な血液検査”と言う名目でしか検査できないんですよね。
結果的に診察はして貰いましたが血液検査は無し。診察と言っても数分の会話のみです。せっかく会社抜け出したのにぃー!せっかく30日断酒したのにー!
血液検査の結果が分からないのはモチベーション的にキツイですね。やはり2週間くらいのスパンで成果が出ているのを見れるのが良いんですけれどね。あと、次の血液検査は8月に入らないと出来ないとの事なので、さらに断酒続行です。
さて本題。せっかくの30日の連続断酒。お酒を飲むサラリーマンの方だと仕事の付き合いがあったりしてなかなか難しいと思います。「最近、飲み過ぎかなぁ?」って思う人もいるでしょう。って事で、1ヶ月断酒すると身体はどんな風に変わるのか!?
自分を実験台にした結果を報告いたします。
<プラスになった面>
・二日酔いが無い。
当たり前ですね。お酒飲んで無いんですもの。飲み過ぎた次の日とかは酒が抜けるまでキツかったりしたんですがそんなの全然ナッシングです。目覚めはそんなに悪くない方なので朝からロケットスタートをきれるので仕事にもいい影響があります。
・お通じが良い。
便秘も下痢も無くなりました。元々下りやすかったんですけどね。なんて言うか健康的なウンチです。(あ、肝臓が悪くなると白いウンチが出ます。そうなったら病院に行きましょう。きっと断酒させられます。)
・痩せる。
お酒が直接響いているかわからないですが痩せました。お腹もヘコんだ?(合わせて腹筋やウォーキングもしているのでよく分からないのですが。)
・時間が有効に使える(?)
飲んじゃったらなんか面倒になってやらないって事が多かったんですが(これはかなり肝臓がやられてたから?)、飲んで無いので色々出来ます。夜は帰ってきたら直ぐにビールを飲んで後は惰性で過ごしていたんですけれど、最近は夜に色々と生産的な活動が出来るようになりました。
・汗をかかなくなった。
僕は昔(20代の頃)は汗は全然かかない体質だったんですけれど30代半ばあたりから、夏場は凄く汗をかくようになっていました。体質変わっちゃったなあーって思ったのですが、今年の夏はまだ暑さを感じていませんし、汗も全然でません。(冷夏と言う訳でもないみたいだし。)自分でもびっくりしてインターネットで調べてみたのですがどうにも関連性はないみたいです。でも、気分的には体質が20代に戻った感じで結構嬉しいです。
<マイナスになった面>
・「たまーに飲みたいシチュエーション」でも飲めない。
家でくつろいでDVDとかをボケーっと見る時とかお酒をお供にしたくなります。でも、今は先生との約束で飲めないのです。なんかお酒を飲みながら映画・音楽鑑賞してその世界に酔いしれたいんですけれどねぇ。
・飲み会が辛い
飲み会自体数は減る(自分から誘わないから)んですが会社の飲み会とかに出席する時とか、会食とかですね。ウーロン茶飲んでるだけ。「俺も酒が飲みたい!」って言う感覚はそんなにないのですが、酔った人々のテンションに付いていけなくなります。これは辛いですねぇー。飲み会なんだから、飲んで酔っ払うのは正しい姿。ウーロン茶は酔えませんから厳しいです。
結果的には、身体的にプラスの面、精神的にマイナスの面が出ている感じですね。でも、マイナスとは言え、神経質になりすぎるとか、性格悪くなるとかない(と思う)ので、プラスの面の方が大きいですね。
ただ、煙草は「百害あって一利なし」と言いますが、お酒は「酒は百薬の長」と言います。適量のお酒は精神を和らげ人生を豊かにしてくれると僕も思っています。「お酒イクナイ!」ではなくて、正しくお酒と付き合ってエンジョイライフしましょう!
今後、血液検査を行ったらまたブログにて報告します。
では、アデュー!
その後、46日間の断酒の結果はこちらになります!
さらに、2016年、再び肝臓が悲鳴をあげたエントリーはこちらになります!