本屋をぶらぶらしていたら平積みされていたのと、1000円だったので購入してみました。1000円は税別価格だったので、 実際には1080円です。（本って昔は内税だったような気が…）
まずは、前書きが気に入りました。
ーこれは自己改善のための本ではない。
そして、次の言葉が非常に良かったのです。
ー本書の全てを疑ってかかること。
自己啓発本は「なるほど！目から鱗だ！」なんて読んでいて納得する事は多いですが、「疑って読む」とまた別の視点で見えてくる事があります。この”疑って読む”行為は決して粗探しをするとかネガティブに捉えると言った意味ではないです。簡単に言うと「より、じっくり読む事ができる」のです。
勿論、小説や漫画などを疑って読む必要はないです。本書のような「これを読んだらうまくいく！」みたいなタイトルの自己啓発本こそ、”疑って読む”べき本だと思います。
さて、本書は見開き2ページで、１つの題目が書かれており、81の項目から成っています。”疑って”読んでも、さほど時間はかからないのではないでしょうか？
集中して読めば２時間程度で読み終わると思います。また、４コマ漫画のように連続性もないので、少し読んで、次に時間が空いたら読んで…と言った読み方も可能です。
ちなみにこの本は翻訳本です。
原題は「HANDBOOK TO A HAPPY LIFE」となっています。直訳すると「幸せな人生を送る手引書」と言ったところでしょうか？
これでも良いですが訳したタイトルもなかなか惹きつけるものがあるんですよね。”習慣”と言う言葉が入っているところが気に入りました。
これが下手なコピーライターだと「人生が驚くほどシンプルに回る81のメソッド！」とかになるんじゃないでしょうか？。これでは僕は買ってまで読みたくはならないです。ここが微妙な所なんですよね。
この本を読んでいて、結果として「すでに実行している」事が僕は多かったです。それは数年前に”禅”の本を読んだからその影響だと思います。
この本には、禅のエッセンス、ポジティブシンキングのエッセンス、引き寄せの法則のエッセンスが散りばめられてます。自分に合わないと思った項目は実行しなくても良いので、気軽な感じで読んで、気軽に実行できるのではないでしょうか？
（特に「引き寄せの法則」なんかはどちらかと言うとスピリチュアルだったり毛嫌いされる部類に入ると思います。本書の中ではそれが程よくマイルドになり記述されています。）
と言うことで、書評もシンプルに纏めます。ので、「ぐさっときた点」などは書きません。読んで「あぁ、僕もこうしてるなぁ。」と思う人も多いでしょう。
でも、どこかで気づきがあるかもしれません、それが81のエッセンスのどれに当たるかは読んでいる人の心の現在状態によります。
決して間違った事や誇大な表現はしていないので、1080円。自分のメソッドを再確認するつもりで読んでみてはいかがでしょうか？
