iPhoneが発売されて10周年だそうです。今では中高生も当たり前に使っているスマホですが、まだ10年しか経ってないのだなぁ。なんて思ってしまいます。今では完全にスマホ前提の世界になってしまいました。
今でも、Yooutubeとかで見るんですけれど、iPhone発表のジョブスプレゼンは有名ですよね。「電話?ネット?新しいiPod」を繰り返して、最後に「全て1台の端末で出来ます。iPhone」なんて痺れるプレゼンを聞ける機会も減ってしまいました。
日本ではiPhoneが発売されたのは3Gからですね。それもソフトバンクのみ。発売日には2chで「iPhone葬儀場」とか「文鎮」とか呼ばれていたものです。まぁ、カメラも今でこそ優秀ですが、iPhoneを振りながら写真を撮ったらヘンテコな写真が撮れたものです。
僕は当時iPod touchを使って音楽やPodcastを聞いていたんですけけど容量が足りなくなってしまい、大容量のiPod touchを買うか、iPhoneを買うかで悩んだ挙句iPhone3Gを買いました。
メイン携帯をソフトバンクのiPhoneにするのはリスキーだったので、機種変更では無くもう一つ電話番号を持つ形にしました。でも、この電話番号、今考えると一回も使った事ないかも知れません。完全に電話以外の目的でiPhoneを使ってましたからね。
日本では3Gを買ったのがアーリーアダプターで、3GSの登場で一気にキャズムを超えたと思います。(実は3Gに不満を感じていないので3GSは買いませんでした)
4からはRetinaディスプレイでサイズも含め完成したと言われてますね。
auからも出たのでこのタイミングでソフトバンクを解約して、auのメイン携帯をiPhoneにしました。これで携帯は1台持ちです。
気がつけば、会社の社用携帯もiPhoneになってしまいました。「iPhoneダサい。Android携帯最高!」とか言っている人も多いですし、僕は否定しません。が、この「スマートフォン」と言う新しいジャンルを一般化させた「iPhoneの功績」は大きいと思っています。
結局のところ、Androidは後追いですからね、当時の競合には入らなかった訳です。
今では、スマホ前提の時代になったのでは無いでしょうか?スマホがあればなんでも出来てしまうので、家にパソコンを持たない人も多いと聞きます。
ただ、最近のiPhoneの発表には驚きを感じないのも事実です。
残念ながら、iPhoneは4sで完成されてしまった。あとは電波が通じやすくなるとか、カメラの性能が上がると言う所謂「スペックアップ」に閉じています。
当時、iTunesStoreとAppStoreを基盤として、音楽や動画、アプリを売ると言ったものはすでに完成されていましたからね。Androidもそうですけれど、「ストア」でアプリを買うんですよね。
昔は、アドレスを叩いてそこからダウンロードと言う形が一般的でした。ただし、ウイルスが混入していたり、ろくに動かなかったりと難しかったのも事実。
それをストアで一元管理する事で、ウイルス混入を防いだり、きちんと動くアプリを安定して出せる。そして、開発者にきちんとマージンが入るようなビジネスモデルを作り出したのはすごいと思います。
余談ですが、Docomoがi-Modeを発表した時にジョブズは非常に興味を持ったそうです。ある意味革新的なサービスだったんですよね。それを持って、ジョブズが愛するソニーに一緒に作らないか?って提案をしたのですが、ソニーはそれを拒否しています。
結局、Appleは全てを自前で作り、大成功を収めている訳ですよね。
docomoはi-Modeにこだわり過ぎた挙句、今の時代でももがいているように思えます。
10年。
10年で、未来のテクノロジーがコモディティー(日用品)になったのです。これは凄いとしか言いようがありません。
今、10年経って、改めて、ジョブズとその理想を実現化したエンジニアたちに賛辞を送りたいと思います。