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1000円カットに行ってきた!

訳あって1000円カットに行ってきました。金はない方ですが、美容院に行けないほど窮困はしてないです。が、髪を切る必要性が出てきたのですよ。それは父親。父親が東京に住む伯父の所へ遊びにきているのです。親族である僕も呼ばれる訳で。
その都度、父親から「髪を切れ」と言われるのですよ。昔は結構僕も髪が長くて、さすがに従っていたんですが、最近では自分で言うのもなんですが、短髪の部類のはずです。それでも「髪を切れ」と言い張る父親。親父であるし、昔の人間は意固地な面があるんですよね。僕の顔を認識するとそのように発言するようにプログラムされているの?なんて思ってしまいます。

ともあれ、髪を切る必要が出てきた訳です。実は、最近は行きつけのBARの奥さんがやっている美容院で切ってもらっているんですよ。なので機会があれば、次もそこで。とBARのマスターと話していたんですけれど、ちょいと事情があって今は休んでいるとの事。
その奥さんはものすごく丁寧で、僕の短髪も1時間位かけて切ってくれるんですよ。髪の毛の密集度と生えている向きから、頭の形が綺麗に見えるようにしてくれているのです。素晴らしい。ちなみに、前回は少々アバンギャルドな髪型に挑戦しようとしましたが、「絶対に似合わないし変だからやめたほうが良い」と正直に行ってくれました。実に信頼ができる美容師です。

その美容師が僕の髪を切ってくれる時はいつも、「髪の毛が多い。(おでこ除く)白髪が全くない」と褒めてくれるんです。これは心強いです。性格的におべっかを使うような性格の人ではないので、薄毛をカバーするようなカットではないと言う事ですね。10円ハゲも全くないらしいです。って事は安心して髪を短くできるのです。

が、今回はその信頼できる美容師がお休み中。しかし、髪を切らなくてはならない。地元の適当な美容院にでも入ろうか?と思った時に思い出しました。

「1000円カットあるじゃん!」
そう。我が町、矢向には1000円カットの店があるのです。ちなみにチェーン店ではない模様。

Shop 20131205175058

意を決してそこに入ることにしました。
事前にちょいと中を覗くと1000円のヘアカットチケットの自販機が見えます。が、千円札しか対応していない模様。手元には10000円札しかない。仕方ないので隣のコンビニでタバコを買ってお金を崩しました。
入店。やはり両替機はありませんでした。「黙って千円札握りしめてこいや!」と言う意思表示を感じられます。

席は2つ。ちょうど1つ空いていましたが、美容師さんがいないので、ウェイティングの椅子に座り待ちます。んで、そこにある漫画を読もうとしたら、ちょうど美容師さんがきて僕が呼ばれました。

「今日はどうしますか?」
「全体的に短めに」
「何cm位ですか?」
「(自分で髪をつまみながら)このくらいで」
「横と後ろどうしますか?」
「刈り上げで」

会話はこれだけです。あとは、切ってもらうだけ。
美容師は容赦なくバリカンで横と後ろを刈り上げていきます。その後、ざっくりと切って最後に軽く調整。
掃除機みたいな機械で髪の毛を吸い取り終了です。
その間、わずか10分。実にスピードカット。

まぁ、それでも結果には実は満足していたりします。
おそらくどこの美容院に行っても結果は一緒だと思ったからです。なら値段が安いほうが良いですよね。僕の信頼している美容師以外に今のところお気に入りを作る気はないですからね。

ちょっと感じたことをまとめてみます。

1000円カットに向いている人

  • カットしながら会話とかしたくない
  • とにかく、邪魔な髪を切ってほしい、髪型にこだわりはない
  • 時間がない

1000円カットに向いていない人

  • 美容師と会話しながら、髪型を微調整したい
  • 髪型にこだわりがある。
  • 薄毛なので、ミリ単位の髪の長さにこだわる(うまく隠すように)

と言った所でしょうか?
あと、おそらく”千円札”は用意しておかないといけないと思います。
あと、美容院にあるカット前とカット後のシャンプーはないので注意が必要。理容院に行っている人なら、さらに髭剃りのサービスがないので注意です。カットオンリー。あくまで髪を切るだけです。

で、鏡を見て、まぁまぁ満足したところで、ある疑問が湧きました。
「これは、きちんとカットしてくれる美容師、理容師に対する冒涜ではないのか?」と。

4000円出して1時間かけて切ってもらっても、1000円で10分で切ってもらっても、自分として結果を一緒と考えることは同等の価値と考えて良いのだろうか?…と。

まぁ、僕は美容師ではないので、そこまで考える必要はないんですけれど、本格パスタ屋とサイゼリヤと考えて割り切るのが一番なのだな、と思いました。食に対するこだわりがなく、安く多く食べたいのならサイゼリヤだし、一流の味を求めたければイタリア料理屋です。
両方「ペペロンチーノを食べた」と言う結果には変わりはないですよね。

しかし、1000円カットする人にも美容師や理容師と同じ資格があるはずである。次は逆の立場で考えてみました。
「安く、流れ作業で数をこなす」のか「高く、きちんと仕事をする」のか?
僕の仕事はシステムエンジニアですが、業務コンサルを行うこともあります。その際に10分の会議を6つするのか、60分の会議を1つするのかと考えると、10分ではお客の悩みの根底にある部分を聞ききれない可能性があります。
60分あれば、もうすこし根本問題を掘り下げてより良いコンサルができるかもしれない、と。

まぁ、それも割り切りなのかな?って思いました。本当にその仕事が好きなら時間をかけて満足がいくものを作り対価をもらいたいし、ただ給料をもらうための手段なら、単純作業を数こなせば良い。って感じ。

おそらく美容師さんって好きじゃないとできない職業の一つだと思うんですよね。接客業であるし、お客様の体(髪)を直接触る。そして、顧客の満足が行かないとクレームとなり、できたらできたで「当たり前」と思われるかもしれないです。
システムエンジニアは好きじゃなくても仕事はできるけれど、美容師さんは好きじゃないとできないんだろうな、なんて思いました。

僕の信頼の置ける美容師が復帰するまで、しばらく1000円カットで良いかもしれないですが、復帰した際にはまたきちんと切ってもらおうと思います。まぁ、そこまで、僕の髪が残っていればの話ですが。

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