統計学を元とした未来分析(予想)、機械学習をAIと呼ぶ傾向があります。
でも、考えるのはコンピュータでは無くデータサイエンティストって言う職業の人です。(もっともセクシーな職業らしいです。)あくまでも、コンピュータは計算するだけです。式のまま予測をするだけで、大事なのはデータです。
駅の改札も自動化されました。映画館も完全自動化できるでしょう。でも、これってAIですか?考える必要ないんですもの。(厳密には料金計算とかありますけれど、これって人工知能じゃなくてただのプログラムです)
色々なものが機械に置き換わるのは確かなんですがそれが全てAI(人工知能)って訳ではないんです。
今の仕事が機械に置き換わる!
って別に人間型のAIロボットが変わるわけではありません。
お掃除ロボットのルンバもあの形ですからね。従来の掃除機からは想像もつかない形ですが合理性を求めた結果あの形になっていますよね。
機能に特化した形の機械になるだけです。人型である必要は1mmもありません。
銀行の窓口業務の大半がATMに変わったような変化だと思ってください。
あと、銀行だと融資や与信審査とかの業務がコンピュータに変わるかもしれませんね。人間の人情や勘では無く、過去の借り入れ額と返済や今ある預金からプログラミングで審査されるかもしれません。全ては過去のデータを元に計算で審査する訳ですな。
倉庫の作業もコンピュータ化がどんどん進んでいますが、自動倉庫なんてのは昔からあった話です。データ量と処理速度が上がったので、より精度が高く早く処理できるようになっただけ。AI(人工知能)ではありません。
そう言う意味では、コンピュータの囲碁プログラムである、AlphaGOは”ディープラーニング”って言う独自の学習方法をとっているので、これが一番AIと言う概念に近いと思います。(どう言う結果になるか(囲碁なので、「どこに打つか」)が全くわからないと言う意味で)
AIに支配されるには、AIが自我を持って自分でプログラムを作成し、実行するような世界になる必要があります。
Siriの先祖のイライザもIF文(もし「こんにちは」と聞かれたら「こんにちは」と返す。とか)の固まりだったと言われています。所詮、そんなもの。
シンギュラリティ(技術的特異点)は僕も来ると思いますが、どう言う形でくるんでしょうね?少なくともマトリックスの映画のような、人間の生命をエネルギー(燃料)としてコンピュターが動くとかの世界ではないですね。
ポイントは”量子コンピュータ”だと思ってます。これはシステムエンジニアの僕にも、ちょっとまだ想像がつきません。勉強不足です。
ちなみに、「ロボット3原則」ってのがあります。結構有名なはず。
第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また何も手を下さずに人間が危害を受けるのを黙視していてはならない。
第二条 ロボットは人間の命令に従わなくてはならない。ただし第一条に反する命令はこの限りではない。
第三条 ロボットは自らの存在を護らなくてはならない。ただしそれは第一条,第二条に違反しない場合に限る。
ってやつです。(まぁSFの話ですけれど)
AIではAI23原則が提唱されている模様。そりゃ、暴走しないために色々と人間は手を打ちますわな。
まぁ、AIに”悪さ”を教え込むマッドなプログラマーが今日も虎視眈々とプログラムを組んでいるのでしょう。そう言う意味では、コンピュータが「嘘」をつき始めたら注意が必要でしょうね。