よく仕事を頼まれて、「難しいですねぇ」って言う人がいます。僕もそうです。でも、僕の場合、「難しくないけれど、面倒ですね。時間かかりますよ」って答える場合もあるんです。
そう、”難しい”と言われている事の大半は”面倒”なだけなんですよ。ここの違いをきちんと理解しておくと役に立ちますよ。
僕の場合、コンピュータエンジニアなので、”難しい”と言うのは要求を受けて(作る時間を除いて)すぐに答えがわからない場合を指します。まず、要求を実現するために「考える時間」が必要な場合です。こう言う場合は時間の見積もりが難しいです。
逆のパターンは、要求を受けて頭の中でやり方はすぐに思い浮かぶんですけれど同じ作業の繰り返しだったり数が多かったりと、とんでもなく時間がかかるパターンです。これは”難しい”のではありません。”面倒臭い”んです。考える時間はほぼゼロですが作業時間が物凄いかかります。ただし、この場合は時間の見積もりは比較的簡単です(大体の作業時間がわかる)
多くの人がこの両者を誤解しているんですよね。
なんでも「難しい」で済ませてしまう。まぁ、仕事を振られて「面倒くせーです」って言われたら上司もカチんと来ますからね。
そう言う時ば冒頭の僕のように「難しくはないですけれど、数が多いので単純作業の繰り返しで時間がかかりますよ」と言う言い方にすればきちんと理解して貰えると思います。時間がかかっても認めてもらえるでしょう。
さらに言うと僕の場合、「作業の単純さ」と「数」を掛け算してボリュームが多いと一旦「プログラムによる自動化」を考えます。面倒な作業はコンピュータにやらせるのが一番良いですからね、早いし。まず対象のファイルが100を超えると”自動化”を考えますね。
こう言うコンピュータに作業をしてもらうことを去年あたりから”RPA”(Robotic Process Automation)と呼ぶ傾向がありますので覚えておくと時代についていけますよ。
言い方は悪いですが、役所の仕事は基本的に全てマニュアル化されているので”難しい”ことはありません。ただ工程が多い(稟議の判子だったり、書類作成だったり)ので面倒なだけです。
お金を融資する場合は、「あなたの場合に1億円融資するとなると…難しいですね」と言われた場合、単純な判断では融資不可なので、色々と知恵出しが必要なので難しいと言う事になります。それでもダメな場合は往々にしてありますが。
さて。
あなたの仕事は難しい仕事ですか?面倒な仕事ですか?それを考えるだけで、自分の価値を確認できるし、意識も変わると思います。
(面倒な仕事は時給で働いているようなものと考えましょう)
難しい仕事を沢山やっている人は「自分の価値を認めてもらっている」と誇る事が出来ると思いますよ。
面倒な仕事は後輩に振りたくなりますが、それも時と場合を考えましょうね。「お前に与えた仕事を部下にやらせて、お前は何様だ!」なんて思われるかもしれませんからね。分担とか出来るといいんですけどね。
2018年の仕事もそろそろ本格的に始まってきます。大きいか小さいかはまだ予測できませんが、世界は変わっていきます。自分の仕事を理解してから作業するようにするだけで、意識は高くなりますよ!
では、今年も(ほどほどに)頑張りましょう!