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なぜ、クイズ番組の賞金は200万円なのか?

去年(2017年)の年末にTBSで「リアルカイジ」と言うテレビが放送されました。借金を持っている人前提とした参加者同士で戦ってもらい、勝者には200万円貰えると言う企画です。エントリー者の借金総額も公開されていたので、見ている人は「え?200万円だと、焼け石に水じゃない?」と思った人も多かったのではないでしょうか?

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実は、クイズ番組には賞金金額の上限と言うのが設けられています。昔は上限がなかったらしいのですが、あまりにも金額が多いために、公正取引委員会から「射幸心を煽る」との指摘があり、一旦、上限が100万円に決められます。

この時期に東京フレンドパークでは商品が「パジェロ」で最後のダーツをするときに「パジェーロ!パ、ジェーロ!」って掛け声が有名でした。
なぜ、パジェロか?ってのはスポンサーだったりと言う意味もありますが、賞金金額に制限があった為にあまりにも高級車にするわけには行かなかったのです。

その後、緩和があったのか1996年に上限が1000万円になります。クイズミリオネアが出た時も賞金総額は1000万円でしたね。

で、さらに2006年に基本的に「上限なし」となりました。「やったぜ!」って感じですが、日本民間放送連盟(民放連)の協定で上限を(一人あたり)200万円と言う自主規制が設けられたそうです。
なので、去年の「カイジ」のTV企画は200万円だったんですよ。番組予算が無いとかそう言うのじゃ無いんです。民放で出せる限界の金額だったんです。

ちなみに、今年、AbemaTVで「カイジ」の企画をやるそうです。賞金はなんと1億円!!200万円の50倍です。AbemaTVはインターネットのストリーミング配信であり、放送事業者ではなく、民放連にも加盟していない為に可能なんだと思います。

上限なしなのに民放連が自主規制かけるので、テレビでは200万円の賞金しか出せないんですよね。なんか200万円だと「うーん、いまいち」となり盛り上がりにも欠けてしまいます。でも、”一人当たり”と言う点を逆手にとって「50人でチーム戦、勝ったチームに1億円」とかにすれば面白いかもしれませんね。

どんどんとテレビが面白くなくなっていっている昨今。フジテレビも没落の一途を辿っている今、最後に大きな花火を打ち上げて見てはいかがでしょうか?

「やっぱりこれがテレビだよ、夢がある」って思わせないと少々厳しい時代になってますね。

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