昔から(と、言うか東京事変と言うバンドを知ってから)欲しかったギターがあります。
浮雲ってギタリスト(東京事変解散後は本名の長岡亮介名義で活動中)が好きでして、彼が使っているギターでテレファントムっていうのがあったんですけれど、これは工房で作ってもらうことができました。
で、当時は浮雲さんのブログ(ピンクブログ)も更新されていたのでそれを見ていたんですけれど、そこで不思議なギターを見つけました。「あれ?テレキャスにしては小さいな」ってギターです。
2009年8月21日金曜日に記載があります。
最初は単純に『小さいテレキャス』だと思ってたんです。シンプルに「あぁ、これ欲しいなぁ」って。
そのうちに、色々とインターネットで調べていくと「St.Blues 61 South」と言うことがわかりました。(本当にいろんなキーワードで調べました)
特に2010年10月14日木曜日の記載に載ってる写真がものすごい気になったんですよ。自分で塗装を剥がしちゃったってあります。
で調べていくと浮雲さんの特化ブログ(現在は浮雲ch)にも記載があります。
んで、「どうしてもギターを探す旅の最後にはSt.Bluesが欲しいな」って思ったんです。毎日ではありませんが夜中にお酒を飲んでギター欲とかが出てきた時に、「St.Blues」を探すんですけれど、まぁーこれが情報がないです。日本のページではほとんどヒットしません。英語のページならまだまし。なんかよくわからない言語で出てくるのがほとんどです。
どうにも調べていくとSt.Bluesは5年間位しか存在しなかったメーカーらしく、その後2008年に再建されて再開し、販売を再開したみたいです。Youtubeとかを見るとその際の動画とかも出ます。
日本では、”あぽろん”と言う楽器店が取り扱い代行をしていたみたいなんですけれど今はありません。St.Bluesはオーダーメイド専門になり、量産はしていないみたいです。
eBayとかに1本とか出てたりしますけれど、買い方わかんないし、他のページでもユーロ表示されたりしているし「本当にこのギターは世界的に売っているのか?」となっていました。
ちなみに僕のブログにも「St.Blues」と言う文言は何回も出ています。
で、実際にSt.Bluesのホームページはあるんですよ。ミシシッピに。
でもストックしてある奴は欲しい奴ではないですし、$2200しますし、どうやって買っていいかもわかりません。
で、オーダーする事もできるみたいなんですけれど、なんか確実に欲しいモデルに寄せていくと少なくとも$2400。プラス輸入代+税金とかかかってどうにも30万円くらいしそうなんです。
それも試奏もできません。怖いです。それ以前にギターに30万円は出せない!
それと同時にfホールが空いてないBluesmasterってギターを見つけます。値段は同じくらい。Youtubeとかで61 southを見ると外国人が「軽すぎてヘッド落ちするかも」って言ってたので、fホールにはこだわりはそんなになかったんです。
って事で諦めてて定期的にネットやヤフオクで調べてたんですよね。
勿論ヒットしません。
んで暇な時にネットでどんどん調べていくと、すぐに日本語のページはなくなり、外国のページへ。Youtubeには動画が結構上がってるんですけれど動画によってはP-90が搭載されていたり、VooDooだったり、ビグスビーが付いてたり…どれが公式モデルか全くわかりません。
話は変わって2018年。
1月の半ば位からパチスロで勝ってたんですよ。勝ったとは言え1万円とかそこらです。んで、数日そんな勝ちが続いていて、「お、これは噂のモンハンワールド(ゲーム)を買う資金になるかも?」なんて思ってたんです。モンハンワールドってゲームはPS4で出ていて僕はPS4を持ていないのでPS4本体から買う必要があったんですよね。
で、いまいち「うーん、うーん」って悩んでたんです。10年前はモンハンをやってたんですけれど、それ以降ゲームは全然してないので。
結局、勝ったお金はそんなに使ってなくてストックしていたんですよ。
ある日、いつものように趣味のウォーキングで川崎に行っていた時なんですけれど、GE200って言うマルチエフェクター+アンプシミュレーターが日本で発売されたって噂を聞いてたんです。「川崎にあるかな?」って楽器屋を冷やかしていました。
結論としては…まぁ無かったんですけれど、ふと「久々に御茶ノ水に行ってみようかな?」ってアクティブな発想になり、ガタンゴトンと御茶ノ水まで。
御茶ノ水に着いたら『シモクラセカンドハンズ』って店を見るのが恒例になってましてね。その時は「ST.Bluesを探しに!」って言う気持ちは無かったんですよ。
僕は、その時はテレキャスとストラトは自分なりにゴールを見つけましたし、ギブソンには興味がないので満足していたんですよ。
テレキャスター(TL62B-TX)はいいぞ!
フェンジャパST62-55、Eシリアルをゲット!
「どれどれー」なんて思いながら店内を見ると、「?」と。見慣れない奴がいるぞ、と。本当にちょっとした違和感だったんです。「この写真に違和感を感じませんか?」のクイズみたいな感じで。
で、よく見てみると、それが「St.Blues BluesMaster II」だったんです!!
奇跡!こんな事があるのでしょうか!!
値段もパチンコの勝ち分と余剰貯金を合わせたらギリギリ買える価格です!
まずは試奏させてもらいます。ギターの良し悪しってそんなにわからないのですがやっぱり試奏は大事。これが良い。
しかし高級品です。でも、これを見逃したらまた会えないかもしれない…。店員に聞くと「初めてSt.Bluesが入ってきました。それも最近です。状態も問題無いです」との事。
運命ですね。でも、超高級品って訳では無いんです。フェンダーUSAとかギブソンのレスポールを買うよりは安いんです。
で、店員に値段の事を聞くと「Fenderのストラトとかギブソンのレスポールは有名なので値段がつけやすいし、相場も安定している。でもこう言う(珍しい)ギターはあんまり高値がつかないんですよね」との事。
つまり、いわゆる”ビザールギター”ってのはギター屋としては安く買って安く売るみたいなんです。勿論、絶対的に本数が出ていないので、”欲しい”って人は多いと思うんですけれど、世間一般の「ストラト欲しい!レスポール欲しい!」って言う人と比べて絶対数が少ないんですよね。(まぁ、変態ギター好きと言う人ですね。僕もそうです)
店員さんに「これ逃したら、もう入らないですよね?」と聞くと「正直、もう入らないと思いますし、すぐ売れると思います」との事。
買うしかない訳です。って事で即決!!御茶ノ水(地味に遠い)なので、交渉中にして毎日通って試奏する訳には行かないですし、多分、自分の本心は”手に入れる”一択なのは自分でもわかっているんです。
ソフトケースではなくてツイードの公式ハードケースも付いてくると。
ちなみにPUは、フロントVooDoo、リアはSEYMOUR DUNCANとの事です。また、ボリューム・トーンはタップ式になっている模様。
無事、ゲットです。当初の目的だったGE200は(もうお金ないので)探すこともせずにまっすぐ帰りました。これも発売されたばかりでレビューがまだほとんどないので次のボーナスまで様子見ですね。
調べると(と言うか店のラベルに書いてあった)2008年製らしく、Bluesmaster IIってのは韓国で組み上げて本社(ミシシッピ)で最終調整をしてから出荷しているみたいです。ヘッドも確かにそう書いてありました。
長かった…本当に長かった…初めて知ったのが2009年のブログ記事ですから実に9年かかった事になります。情報もなさすぎて大変だった。
さて、これがSt.BluesのBluesmasterです!!
テレキャスと並べてみます。このセクシーさがわかってくれる人、いるかなぁ?
簡単に言うとレスポールJrの形のテレキャスって感じなんですよね。安ギターとかのメーカーとかが出して良い感じがしますが、ありそうでないシェイプです。
ロゴは2008年に再建してからのロゴです。これはこれで価値があります。
ネックはメイプル1本のようです。
ノブはタップ式で25%の出力オン/オフの機能になっているみたいです(こう言う情報もほとんどないです)
ハードケースです!
やったー!!
でも、本当に運命ってか奇跡なんですよね。
今年に入ってから、パチスロで勝つ。
でも、すぐに使わずにモンハンワールドが出るまで待つ。
↓
モンハンワールドは出たが様子見(買わない)
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GE200を名目に御茶ノ水へと向かう。
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St.blues発見。金額もちょうどぴったり。
これはゼーレのシナリオ通りに進んだとしか思えません。(エヴァねた)
さて!これからまたガンガンギターを弾いていくぞー!!それにしても欲しいギター(それも入手困難)を手にいれるってのは凄い幸せですね!
では!
こんにちは。僕もこのブランドのファンで4本所有しています。オーダー物の中古を購入しようかずっと悩んでます。球数も少ないですしね。ブルースマスターの量産品は時々、ヤフオクとかでも見ますよ。では良いギターライフを。