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「会社を売る専門家」-正田圭さんを調べてみる。

はじめに

今、イケダハヤトさんと共に脱社畜サロンを開いている人に、正田圭(まさだけい)さんがいます(余談ですが、イケダハヤトさん、自身のブログで”サロンはオワコン”発言していませんでしたっけ?)

正直、正田圭さんって言う人は初めて知ったので「どんな人なんだろうなぁ?」とちょいと調べてみる事にしました。

まず出てくるのが、彼の著書ですね。
・15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと
・サクッと起業してサクッと売却する
・ビジネスの世界で戦うのならファイナンスから始めなさい。
なんかすげーって感じです。

残念な事に彼のWikipediaは存在しませんでした。

先ずは入り口

ただ、「15歳で起業したボクが35億の会社を経営するまでの話 ―中学生起業家の失敗のすべて」と言うページがヒットしたので、ちょいと読んでみました。

第一印象は、「胡散臭い顔だなぁー」って事と「黄疸?ってほどの写真の黄色さ」です。もっと選ぶ写真無かったのでしょうか?

さらーっと読み流すと、

1.周りが医者や金持ちなので、自分も金持ちになりたいと思って15歳で起業した。

2.ホームページ制作事業、企業向けのSEO対策事業とビジネスを拡大させていく。

3.法人と直接取引(当時は学生)

4.間違えて顧問として迎え入れてしまった「おじいさん詐欺師」にビジネスマナーのすべてを教わった。

5.19歳のときにM&Aで会社を売却(起業当時はSEO事業の先駆者と言う記述があるのであくまでもSEO事業のIT会社だと思われる)

6.売却当時の会社は社員数は15人ほど、年商は2億円、利益は3,000万円

(ちなみに、2005年にSEOはビジネスになったのか?と言う問いに対して、「https://www.auncon.co.jp/corporate/pdf/20060315_1.pdf」
と言う資料がヒットしました。少なくともSEO年表でも「2005年は節目の年」と呼ばれているので、彼が19歳だった時の2005年は64億円市場であったと言う事がわかります)

7.M&Aで得た資本で投資を行う。

8.事業立ち上げのサポート業務という成功報酬型のコンサルティングのようなものをはじめる。

9.なんだかんだで、22歳にして年商35億の会社を築き上げ、TIGALA株式会社設立(2011年)

って所です。
すげー、ホリエモンよりすごいじゃないですか!!
なんでこんな人がいままで埋もれていたんだ!!

って言うか何者?

正田圭さんは1986年生まれとの事なので、現在、32歳とったところでしょうか?(最初にも書きましたが彼にはWikipediaのページが存在しません)
奇遇にもイケダハヤトさんと同い年ですね。

当時はイケダハヤトさんの眼中(ネットワーク?)に正田圭さんはいたのでしょうか?
なんか突然出てきた気がして…。

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ちなみに彼の名前で調べると事業や成功例よりも彼の著書の話題(または著書に対するインタビュー)ばかり出てきます。著書の出版社はすべてCCCメディアハウスと言う会社です。
調べてみると、ニューズウィーク日本版とかを出版しているそうなので、サンマーク出版よりは信憑性のある出版社なのかもしれません。
ただ、書籍としては自己啓発本が多い傾向にあるので、「あぁ、そっち系か」って僕は思ってしまいましたね。

著作の評価は?

Amazonレビューを見ると
「具体的な企業名や人物名がまったく出てきません。つまり、検証することができません。」
とありました。そりゃそうでしょう。それだけ大きな金額をM&Aや起業をその年齢でしているのなら日本の狭いIT企業の話題にならないはずがないのですから…。
まぁ、読み物としては面白そうではありますが。

「不動産投資で失敗した」と正田さんはリーマンショックの影響を強く受けているようです。なお、調べたページによると投資は主に不動産投資なのでしょう(まぁ、なんの投資であれリーマンショックにはかなわなかったと思いますが…)

彼のビジネスはどこから顕在化したのか?

彼の経歴を読むと、リーマンショックで一旦資産を失った。そこから不死鳥のように蘇ったとあり、実に物語性があります。
リーマンショックが起こったのは2008年なので、22歳のころに資産を失ったのでしょう。
22歳にして年商35億の会社と言う記述があったので、この資産を失ってからマッハで年商35億にしたのか、もっと年商がある会社(60億位)の資産運用に失敗したのでしょうかね?

と思いましたが、22歳のときに年商35億円の会社をつぶしたとありましたので、年商35億の会社の投資の結果がリーマンショックで倒産…。と言う事でしょうね。

19歳でM&Aで得たお金を投資に回し22歳で年商35億の会社を潰している。
投資会社として35億まで増やしたのか、投資はあくまでもサブでM&Aを繰り返して年商35億の会社を作ったのか?
この間わずか3年。彼に何があったのでしょうか?ただし、リーマンショックの影響で会社を潰したとあるので、投資事業をやっていた事は確実ですね。
ただ、一つ言えることはこの時点では連続起業家ではないわけです。

2011年。ぴったし年齢が合うだけにこの年になにかあったのは事実っぽいです。
その3年後には、TIGALA株式会社を設立していますね。

彼の今の会社は?

彼はTIGALAの代表取締役です。

ただ、そのTIGALAの前身の年商35億円の会社が調べてもヒットしないんですよね。(そもそもTIGALAって会社も知りませんでしたが…)

TIGALA株式会社自体がM&Aを支援する会社らしいので、実態はM&Aのコンサルタント業って感じでしょうか?

Aboutを見ると、資本金99,990,000円となっていますね。なんでこんな金額にしたのでしょうか?9999万円。

調べてみると資本金が1億円と1億円未満では(未満のほうが)税法上のメリットがあるみたいなので、そうしたっぽいですね。それにしても敢えてこういうえげつない金額にするとは…

ちなみに、その会社の内容はそれ以外ではわかりませんでした…。
株式会社なのに、IR情報が無いと言う事は株式公開していない可能性がありますね。

さて、そのなかに「取締役:正田 彩」とありました。
2桁〜3桁億円のM&Aは嫁に任せていると言うのでおそらく奥様の名前でしょう。

彼の成功のきっかけ

まぁ、成功と挫折(といっても、若くして作った会社を売却した、と年商35億の会社を潰したしか出てきませんが)を繰り返している彼。

連続起業家っていうのは、ある程度の元手で起業してそれを売却してそれを繰り返して財を得る事ですが、彼の波乱万丈(と読者は読む)ストーリーは若くして成功、リーマンショックでの失敗しか出てこないんですよね。

また、彼のエピソードには必ず、”「ベテラン詐欺師」に騙された”と言うエピソードが出てきます。

老紳士が変わり始めたのは、ビジネスの話をされて、彼に1,000万円ほど預けることにしてからだった。とありましたので「インチキ詐欺師」には最初1000万円預けたんですね。それにしても”彼はブラックタイガーの養殖ビジネスへの出資、シンガポールに新設されるカジノへの出資、近々上場される予定の未公開株の購入など”とありますが、SEO事業をメインとするIT企業だったのにそれに手を出すんでしょうかね…。

ただ、彼にビジネスマナー(彼が例に出したのは、クライアントと食事に行くときはメニュー選びに時間をかけるな、刺身を食べるときは醤油にわさびを混ぜるな…と言う、「え?それだけ?」って薄っぺらいものですが)をその詐欺師から学んだと言うのがまた彼のサクセスストーリーを描いています。

要は、騙されて数千万円溶かしたけれど、当時学生だった正田さんにビジネスマナーを教えてくれたのは皮肉にも詐欺師だった…と言うわけです。
それがあって、彼は社交界(?)としてビジネスマンになれることができたわけですね。

「金持ち父さん貧乏父さん」

彼のインタビューを見ると必ず「金持ち父さん貧乏父さん」と言う書籍と出くわします。彼が中学3年性の時に読んだ本。日本では2000年に発売されているので、1986年生まれの彼としては14歳の時に出会ったと思われます。この点も15歳での起業と言う意味では合点がいきます。

確かにこの本の名前くらいは僕も知ったことがあります。
で、この本って色々な捉えられ方があって、極論を言うと、この本、自己啓発本であり、誰が一番儲かったかと言うと、…わかりますね、著者本人です。

もしかして、詐欺師とは?

彼の成功には、
・「金持ち父さん貧乏父さん」
・詐欺師に学んだビジネスマナー
が必ず登場します。

さらにまとめると、
「金持ち父さん貧乏父さん」で、一番儲かったのは著者。
詐欺師には授業料としてお金は失ったが、ビジネスマナーと言うスキルを手に入れられた。
と言うキーワードが出てきます。

つまり、彼自身が「ビジネスマナーを教える詐欺師」で「金持ち父さん貧乏父さん」のような著作を出す著者だった。と考える事は出来ないでしょうか?

終わりに

最後の最後に書きますが、 M&Aとは、極論すると企業買収です。なので、買収元と買収先発生する”のれん”などの経営知識を当たり前として、B/S、P/Lをきちんと把握するとともに企業とNDA契約(情報を外部に漏らさない)を結ぶ必要があります。

なのでおいそれと表に出る訳にはいきませんが、”信用・信頼を置ける”人でなければ任せられないのも事実。

なので、厳密に彼は連続起業家としてのソースが薄すぎます。M&Aコンサルタントと言ったところでしょう。そんな彼が、イケダハヤトさんと起業に向けてのコンサルを行う。

さぁ、大成功者(としておきます)の正田圭さんと、年商1.5億のブロガーイケダハヤトさんが合同で開いたサロン。月額3000円。
これを高いと見るか、安いと見るか?それとも詐欺と見るか?
それは読者に委ねる事にします。

では。

追記(2018.11.19)

彼の言う通称”ポテトエピソード”についても調べてみましたので、よろしければ、是非。

連続起業家、正田圭さんのポテトエピソードに「?」

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