ふと、ホワイトバンドなるものを思い出しました。当時、本屋で売ってたんですよね。なぜか。ホワイトバンドってのはゴム製のリストバンドです。
僕は、ミスチルの桜井さんが付けてたので欲しくて買った思い出があります。
今ではすっかり懐かしアイテム
僕が30歳の頃だったので記憶が正しければ2005年頃となります。
当時、仕事で北九州に行ってたんだけどお客さんから「それ、ホワイトバンドですよね!欲しいんですけど売ってないんです!」と言われちょっとした優越感に浸った思い出があります。
と、僕が買った原因とか、お客様が欲しがった要因と言うのが「ファッション性」だったんですよね。
見た目には「イカリング」にしか見えないホワイトバンド、日本の著名人のかっちょいい写真(みんなホワイトバンド着用)によってファッショナブルなアイテムに変身したのです。
こんな感じ。
ただ、このホワイトバンドは本来は「世界から貧困を無くす意思表示や運動」と言う目的がありました。
実は世界的には別にこの入手困難な「イカリング」を買わなくても腕に白い布を巻いても同様だったのです。
それが日本ではファッショナブルアイテムとなり「世界の貧困撲滅への意思表示」と言う大義名分が産まれたんですよね。
ちなみにこれは後に「ホワイトバンド問題」と提議されました。
実は製造原価や流通経費とかを差し引くとマイナス(赤字)だったんです。
つまり、貧困に悩む国にこのホワイトバンドの売上金(一個300円)の何割かが募金されたわけでは無いんです。募金額は0円。
結局、流行に弱い日本人の特性をついた詐欺とも言われてるんですよね。
ちなみに、これに協力した株式会社サニーサイドアップは結局、多額の赤字となったそうです。
結局、誰も得をせず流行が終わると「お前まだイカリングつけてんの?ダセー」となってしまいました。
これが一個500円で200円分を寄付すれば良かったと思うのですけれど、それもやらなかった所に疑問が残ります。
ただ、こう言う活動や意思表示が日本では「流行」と捉えられてしまう危険性を孕んでいるんですよね。
ちょっと前に流行ったALS障害のためのチャリティー「アイスバケツチャレンジ」も日本ではとっくに流行ってません。
あとは今、LGBTのテーマカラーとしてレインボーカラーがあります。
LGBT問題(問題と言う所自体間違っているのですが)はこれからもセンシティブなものとなるでしょう。
一過性の流行で終わらないことを祈ります。