1990年代の昔話です。僕の仕事は、お客様によって、お客様の現地に赴きお客様のオフィスで1年間~2年間単位で働くと言う特殊な形態です。SIerなら”客先常駐”と言えば分るかもしれません。
で、あるプロジェクトのお客様が入っているビルが外資系カード会社が入っているビルだったんですよ。1990年代としては「ビル内完全禁煙」となっており、外資だからなのか非常に先進的だった思い出があります。
僕のお客様は外資系カード会社ではなくて、別のフロアに入っている完全なる日本企業で、半分”官(国)”を相手にする仕事だったのでまぁ、全然違うんですよね。
当時は、僕は新人駆け出しのコンサルと言う位置づけで入り、まぁ働きました。「俺の頃は」自慢ではないんですけれど、本当に働いたと今でも思っております。でも、毎日のように仕事が終わってから飲みに行き、その飲む時間はそんなに深い時間までかかりませんでしたし、遅くなれば会社の経費でホテルに泊まりまくっていたのでそういう息抜きは抜群でした。
なにより、僕の20代後半をささげた片思いの女性が同じプロジェクトだったから楽しくてしょうがなかったんですよね。
時代で言うと、ちょうどiモードのサービスが始まった頃です。いやぁ、昔・古っ!って感じですが。
ここからが本題なのですが、ある時、仕事をしていたら館内放送が突然かかって「このビルに爆弾をしかけた。と言う電話が入りました。念のため避難して下さい」って内容だったんですよ。
びっくりしましたね。
僕が在籍しているビルに”爆弾をしかけた!”なんて電話がかかってくるんですから、これが「東京駅に爆弾をしかけた!」とかなら分からなくもないんですけれどよりによって、僕が仕事しているビルだとは!!
後になって分かったのですが、外資系カードってのはまぁクレジットカードな訳でそうなってくるとカードの支払いが出来ずに未払いになる人もおおくて、恨みを買いやすい性質だったそうで、ちょくちょくそう言う電話がかかってきたそうです。
その日は一旦避難して、解散しましたが翌日は普通に出勤しました(爆発しなかったので)
まぁ、よく電話がかかってきますよ。でも、実際に爆弾が見つかった事も爆発した事も一回もないですよ、ワハハ。みたいな感じでしたね。
その後、僕がそのビルでプロジェクトを終えるまで、そう言う館内放送は流れなかったです。ちょくちょくかかってきてたけれどあしらっていたのか、本当に電話が無かったのかはわかりませんが…。
自分が働いているビルに爆弾が仕掛けられた話なんてそうそう経験出来ないなぁとふとしたきっかけで思い出したので、文章にしてみました。
みなさんも、そんな「まさか?」みたいな出来事はありませんか?