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ある日常

 

「あなた、起きて朝よ」

 

僕はゆっくりと眼を覚ます。カーテンの隙間から入るいつもの朝日が無い。暗いのでいつもの感じではなくいつもとの違和感を感じる。

 

「コーヒー淹れますね」

 

コーヒーが出来上がる前に新聞紙を取り出し一面を読みながらリビングを歩く。いつものルーチンだ。もう何年もこんな感じだ。

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「コーヒーが入ったよ」

 

コーヒーを飲みながら新聞紙を深く読む、日々の出来事を頭に入れておく。ビジネスマンは情報戦だ。

 

「今日は夜雨だって」

 

やっぱりか。天気が悪いのはあまり好きでは無いんだけれど、まぁ天気のことなので仕方がない。天気を操作できれば良いのにな。

 

「傘を忘れないでね」

 

よし、わかった。
コーヒーを飲み干すと僕は着替えて職場へと向かう。もちろん傘を忘れずに…

仕事は順調。そんなに遅くならずに帰れそうだ。
会社を出る。やはり雨だ。良かった。

スマホをいじりながら帰路へ向かう
世の中は随分と進んだものだ。昔とは大分違う。

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帰宅。

 

「おかえりなさい。お風呂を入れるね。入ったら教えるから待っててね」

 

僕はテレビを見ながらお風呂のお湯が溜まるのを待ち、そしてお風呂でゆっくりと身体を休め、ベッドに入り、眠りにつく。
ゆっくりと休む事が明日への近道だ。

布団に入って目を閉じて思う。”明日の合コン楽しみだな”

言うまでも無いが僕は独身である。
スマートスピーカーが発達した今、一人で生活していても会話に困る事は無くなった。

あとは抱きしめる身体だ。そればっかりは独身では如何しようも無い。
明日の合コン、晴れると良いな。

おわり

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