ドラマみたいなセリフを言われた過去

みなさん、「こんなのドラマとか漫画の世界の会話じゃないか！」って思う発言ってあると思うんですよね。僕はそういうのに過去２回遭遇しました。今回はそれについて書いていこうと思います。

1.「俺のいう通りに作ればいいんだよ！」

入社1年目か2年目の頃ですね。僕、システムエンジニアとして会社に入ったんですけれど、小学校からプログラムを書いていて自分の技術には絶対の自信があったんですよね。
若さ故の慢心と言えばそうなんですけれど。
あるとき、上司が書いた設計書を渡されて「プログラムをよろしく」って言われたんですよ。
んで、僕も自分なりに（プログラマでしたけれど）そのシステムを理解しようとしていたんですよね。で、その上司の設計をみるとどうにも欠陥があると思ったんですよ。自分なりに考えて、正常系はセーフなんですけれど、異常な値が入るとDBに変なデータを残す結果になると思ったんですよ。

若かったし、いきってた時代だったので、上司に言いました「これ、xxのデータ入ったらDB変になりますよ」と。上司は新人（＝若造）に指摘されるのが嫌だったんでしょうね。検証もせずに「俺のいう通りに（プログラムを）作ればいいんだよ！」と言っておりました。

まさにドラマや漫画で出てくるセリフですね。

僕は「あなたがそう言うなら、その通りに作りますけれど、絶対にあとで不良を起こしますよ」と言いながら作業に取り掛かりました。

…翌日の朝、上司に呼び出されました。なんだろ〜？と思って話しにいくと「昨日、家に帰ってからお前の考えた指摘について考えた。結果、お前の方が正しかったよ。その通りに書き換える」と言ってくれました。

僕は「勝った！」と思いましたね。高卒で入社したのでまだ未成年の僕、上司は30代。流石に自分の書いた仕様を若造が生意気に指摘してくるのは逆の立場で考えるとムカつくと思うんですよね。

でも、お互い”システムを作る”と言う目標があったのでよかった。上司は感情論になるのではなくて「若い人が言った指摘だけれど、それが正しければ是正する」と言う器が広い人でした。

その上司は、実は関連会社の人で、今はその会社の役員です。でも、今でも僕のことを覚えててくれて数年前にその会社に行った時に久々に会えたので話したら、夜、接待してもらえました（メニューのない料亭＋キャバクラ＋タクシー券で帰宅）
いい思い出ですね。

2.「私と仕事、どっちが大事なの？」

これまた新人の頃の話です。当時、携帯電話ってのがやっと出てきた時代でしてね、今のスマホみたいな機能は一切なく、”電話する”事しかできませんでした。メールもできません。

そんな時に合コンをしたんですよね、当時は本当に忙しかったんですけれど、たくさん合コンしてました。んで、ある時、お互いに気に入った感じの女の子がいたので電話番号交換していたんですよね。
で、毎日電話していました。ただ、僕は仕事が忙しく電話するのは仕事が終わった毎日23時過ぎ。帰りの最寄駅から当時住んでいた寮まで15分位あるのでその距離が携帯で連絡を取って話す時間だったんですよね。

今ならLINEとかで仕事中もメッセージの交換ができたと思うんですけれど、そう言うのも当時は無く。不便って言えば不便な時代でした。

その当時、仕事が本当に好きで、プログラマーなので「自分の書いたプログラムが思った通りに動く。そして人の為になる」って言うことを誇りにそして、楽しく思っていた時期だったんですよね。

なので、土日も基本的に仕事でした。ブラック企業とかそう言うのでは無くて、僕自身、残業代も貰えるし楽しかったんですよ。本当に楽しかった。そもそもプログラムを書くのが好きだったので、全然苦になりませんでした。

でも、その女の子は土日にデートしたかったらしく、「また土日仕事なの？」って言う会話をしておりました。僕は「仕方がないよ」と。

結果、彼女から出た言葉「私と仕事、どっちが大事なの！？」です。
でたー！王道のセリフ！実は僕もこのセリフを言ってもらった事があるんですよね。
実際問題、当時僕がなんて答えたのかは記憶が定かでは無いのですが、彼女とはそれから音信不通になり、僕は黙々と仕事を続けていた事から、結果は…わかりますね。

残念ながら、20代前半の僕は本当に仕事が好きで、好きで。女性よりも仕事だったんですよね。今の傾向だと完全に逆ですよね。これも「時代だった」と言えばそれまでなんですけれどね。このセリフを言われるってのがなんて言うか出来るビジネスマンみたいな感じもしていて…そんなのではいけないんですけれどね。