はじめに
「高いギターは良いギターか?」ギターをやっていると思わず思ってしまう時があります。
何を持って良いとするのかは色々とあるんですけれど「これはやっぱり違うぞ!」って実感するのって難しいんですよね。
で、僕もギターを買ったり売ったりしてて、ちょいと前に高いギター(ただし中古)を買ったんですよ。
確かに弾きやすい。音に何の不満もない。他人から見られても「高いギターよく買ったね」と言われるレベルのギターです。
安ギターを買ってみた
「まぁ、良いや、不満ないし」と思ってたんですよね。
ある時、魔が差してヤフオクを見てました。基本的にネットで試奏もしないでギターを買うのは絶対に危険行為だと思っているのですが、如何せん値段が安い。
なんで僕がそのギターをチェックしたかと言うといつかは欲しかった「ストラトモデルのフェスタレッドでオールラッカー塗装」って言うギターだったんですよ。音は二の次。飾っておくだけでも良いかな?って。
だって、このスペックのギター、本物を買おうとすると50万円くらいするんですよ。買えるわけが無い、そしてそれを弾きこなす自信が無いんです。
なので落札。
僕が持っている高いギターとの価格差は8倍です。同じ形なのに。
価格差8倍!
んで弾いてみました。最初は「ん?」って感じです。なんかフニャフニャしてるし音が安定していない(気がする)
かと言って最悪な状態では無いんです。自分がいつも弾いているギターとニュアンスが違う、と。
その後行きつけのバーに持っていってマスターと話してたんですけれど、二人で弾いた結論は「弦が細いのと弦高が低すぎる」と言う事でした。
マスターの店で作戦会議
専門的な話になるんですけれど、僕やマスターは10-46と言う太さの弦を好んで使ってます。で、送られてきたギターは09-42だったんですよね。簡単に言うと1レベル低いんです。
これは別に安いからとかではなくて、細い弦が好きな人もいるからなんですよね。
あと、弦高。これはギターのネックと弦の間隔(高さ)で、これも低いからダメとか無いんですけれど、僕は弦高は高めが好きなんですよね。
って事で弦交換は自分でできるんですけれど、弦高は調節したことがなかったので、翌日(土曜日)に、川崎の楽器屋に持っていって調整してもらいました。預けるのではなくて、1時間くらいでひょいとやってくれたのでその日にお持ち帰り。
ギターの比較は同じセッティングが基本!
結果を弾いてみると「おぉ、これだよ、これ」って感じです。悪く無い。決して悪く無い。
んで、ある程度弾いたら、高いギターで弾いてみる。「うん、違うね」って感じがします。
ここで初めて高いギターの性能を知ることができました。
ポイントは”弦高と弦の太さは同じにしよう”と言う点ですね、あと当たり前ですが”同じアンプのセッティングを使おう”と言う点があります。
弦高ってのはこう言うので確認できます
この安ギター、見た目は最高なので「よし、このギターをガンガン改造していこう!」と決意した訳なのです。
(ちなみに、楽器屋にいって1万円のギターを買ってきてそれをベースにラッカー塗装のフェスタレッドにしてもらおうとするとそれだけでプラス5万円位かかります)
高い方のギターは改造に注意!?
ギターって分かってくると、さらにいい音を求めて改造したくなります。目的の音が分かってればそれに近づける事が出来ると思います。パーツを高いものに変えたりですね。
仮にそれでギターの音が良くなったり弾きやすくなったりするかもしれません。
でも、その時点でギターの資産価値が無くなってしまう可能性があるんです。売る気が無いのなら全く問題ないんですけれどね。
なぜかと言うとギターを売却する際の基本は「買った時と同じ部品」というのが一番査定に関係するからです。
「音が良くなったから良いじゃん!」と思うのですが、ヤフオクや友人・知人への売却は良いですが、楽器屋ではそれが認められないんですよね。
楽器屋にギターを売却すると言うことは、その楽器屋はそのギターを今度は店頭に並べて売りに出すんですよね。その際に次に買う人が「販売時と同じ状態の部品」を求めているからです。
なので、改造されていたりしたら逆に値段が安くなっていたりします。こだわりがなければこれはこれでチャンスなんですけれどね。
ヴィンテージギターなどは特にその傾向が強いみたいです。なので、ヴィンテージなのにすげー安い値段が付いているときは店員さんに聞くと「前のオーナーがピックアップを交換しているんですよね、だから安いです」とか言われたりします。
おわりに
僕が今回学んだことは
・高いギターの価値を知りたかったら安ギターを1本買って同じセッティングで弾き比べしてみる
・高いギターは基本的に改造しない!
ですね。
なんか素人なりにギターが分かってきた感じがします。
では!