JUDY AND MARYがアルバム「JAM」でデビューしたのは1993年。僕が入社した年でした。
当時は音楽に餓えていた僕はとにかく新しいCDを買い漁ってたんですよね。そんな中で出てきたのがこのバンド。ネットもない時代だったので、本当に新しいバンドを見つけるのは難しかったです。
ベースの人(恩田さん)が首謀者だったっぽいです。確かジャクソンジョーカーと言うバンドの人だったはず。
「JUDYとMARYと言う二人の真逆の少女」がテーマで少女の二面性を見せた曲(明るい曲と切ない曲)がウリだったみたいです。
DAYDREAMやBlue tearsなど初期の名曲はすでに完成していましたからね。このころはベースの恩田さんの独壇場でしたね。完全に恩田さんのバンドで、YUKIちゃんが可愛くて売れた感じ。
伝説の始まり
今みたいにネットどころかDVDが無い時代です。でも、インディーズ(アマチュア)がビデオを出せた時代だったんですよね。
僕はこのバンドに惹かれ過去の音源を買いまくりました。そう言うCDやビデオはほとんど流通しておらず(インディーズ)、そう言うのが沢山売っているのが御茶ノ水でした。御茶ノ水はそう言う意味では音楽マニアの聖地でしたね。昔の御茶ノ水は本当に楽しかった。宝探しの面白さがあったんですよね。
“ロリータポップ(=ガールズポップ)”そんなジャンルが生まれたのもこのバンドが発祥だと思います。
YUKIさんは当時函館に住んでいてベースの人が出る映画(?)にエキストラとして(友人に誘われて)来ていたのが原因らしいですね。んで打ち上げで知り合った、と。偶然って凄いですね。
Hello,Orange Sunshineと言う今でも名曲は”色々な意味で”お世話になった。とにかくボーカルのYUKIのボブが可愛かったんですよね。
当時、会社の先輩で長身、ボブ、爆乳と言う女性の先輩が居てその人がすげー好きで、YUKIさんに被ってたんですよね。いやー、お世話になった(ティッシュ的な意味で)
お世話になりました
JUDY AND MARYは聞くたびに音楽性はどんどん高まっていくんですよね。今考えても物凄いスピードで進化していったのではなかろうか?と思います。
アルバムを重ねるうちにバンドのカラーはベースの恩田さんではなくて、ギターであるTAKUYAのイメージが強くなっていくんですよね。
恐らくバンドの解散理由はベースとギターの音楽性の違いだと思います。もしくはギターのTAKUYAさんが「やってられん」と思ったからでしょう。
(当時のインタビューでTAKUYAが「俺だけなんでこんなに頑張ってるんだ!ギャラに見合わないほと働いてる」みたいな発言をしていたので)
有名な曲に”イロトリドリノセカイ”と言う歌(TAKUYA作曲)があって、これはいい曲なんですけれど、最後までコードに気持ち悪いのが一個あったのが印象的でした。(あれ?ここでこのコード?みたいな感じでした)
ギターのTAKUYAさんが解散後ソロでアルバムを出していて、その中で”イロトリドリノセカイ”をセルフカバーしていてその部分は大分消化できた気がするんですけれど、僕の中では整理できていない。
JUDY AND MARYは平成でデビューして平成のうちにパッと解散したバンド。人気絶頂で解散したバンドです。
“ズルズル”と言うか平成から令和になっても活動しているベテランバンドはたくさんいます。それを否定することはありません。
でも、”平成を駆け抜けて散っていった”バンドはJUDY AND MARYが一番インパクトが多いのではなかろうか?と思います。
他のメンバーの髪型とかファッションが変わるのに対し最後まで一貫してこのファッションだった恩田さん
今でも「再結成してほしいバンド」ランキングでは確実に上位にきます。
と言うわけで再結成が待たれるバンドなんですけれど、ボーカルのYUKIさんはすでにソロとして大成功している。ソロ時代の名曲ももう多数。
メンバー全員が「再結成はない」と言っているし、”ロリータ”だったはずのYUKIさんはもう47歳です。
ソロとして完全に成功したYUKIさん
再結成したとしても、当時の雰囲気を出すのは無理なんだろうなぁと思います。
そう言う意味では、パッと散っていった数々の伝説を残したバンドとして日本では成功したバンドですよね。
今でもたまに聴きたくなります。メンバーはまだ全員音楽活動をしているのでこれからの個々の活動も気になるところですね。
では!