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アルコアンドピースのANNと言う伝説

はじめに

“アルコアンドピースのANN”とはニッポン放送(ラジオ局)でやっている伝統ある”オールナイトニッポン”をアルコアンドピースと言う知名度があるんだかないんだかわからない芸人がやっている番組の事です。1部と2部がありまして、最初は2部でデビューしておりその場合正式名称は”アルコアンドピースのオールナイトニッポン0(ゼロ)”となっており、有名なあのビタースイートサンバではなく、ELLEGARDENの”ステレオマン”と言う曲がオープニングで流れます。

この番組は、

放送作家、福田卓也のイカレセンス。
鍛え抜かれたラジオ職人の匠な投稿。
そしてなによりそれをコントロールし乗りこなすラジオスター、アルコアンドピース!

これらのすべてが奇跡的に混ざったのが「アルコアンドピースのオールナイトニッポン」だったのです。

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ラジオスター!

番組の流れ

番組の流れとしては、大まかに
・最近のゴシップ
・タイトルコール
・今日のテーマ(「今日はこういう事やっちゃいます!」)
・フリートーク(この間に職人が考えてメールを送る)
・職人のテーマメール
・”アルコアンドピースの一週間”
・職人のテーマメール&リアクションメール(ここが熱い!)
・”家族”
・伏線回収で大団円(茶番とも言う)。

これを毎週やっていたと思うと恐ろしいです。毎週スペシャルウィークのような内容
本当にたくさんの優秀なラジオ職人が生まれました。中でもトゥルーマン翔さんは有名で本当に放送作家になってしまいました。あとはガイルガーゴイルさん、おもちもちもちももちさん、大黒柱オレオさんなども有名でしたね(優秀な職人が多すぎて書ききれません…)

たとえば、そもそも理不尽なテーマを出される事もあるんですよね。
「ジーパン飯」なんてのはその最たるもので「”ベストジーニスト賞を獲るにはジーパンを食べるしかない”ということでジーパン飯!!あなたはどーやってジーパンを食べてますか?」みたいなのもあり、職人の腕の見せ所となっています。
「ジーパン漁師」「ラーメンジー郎」「香りエドウィン、味ユニクロ」「デニ食えば 鐘が鳴るなり ステューシー」など職人からのメールがきて『伝説の神回』となりました。

ちなみに、アルピーさんはその後のTBSラジオの番組で「アベンジャーズからファルコンを脱退させよう!」という企画で大炎上したわけですが、
オールナイトニッポンでのテーマは酒井主導回と平子主導回があり、平子さんの主導回がいまいち跳ねない為「アルコアンドピースの平子さんはこのラジオには不要!」という事から発展した「平子不要論」というテーマまで出たほどなので、ファルコン炎上に関しては、昔からのアルピーファンは擁護に回ったと思います。

昇格と降格、番組終了の屈辱

オールナイトニッポンとは1部と2部に別れており、基本的に2部から1部に上がることを『昇格』と呼んでおり、アルピーさんも2部から1部に『昇格』しました。

でも、その後、1部から2部に『降格』しております。これは前代未聞の出来事だったらしく、降格を味わったのはアルコアンドピースだけとの事。(ちなみに1部時代はライバルがバナナマンのバナナムーンだったのでかなり苦戦を強いられた模様)

ちなみに、改変期にこの昇格・降格が行われるのですがその回のタイトルは「エンド・オブ・ザ・ワールド」となっております。
「番組終了通達の書類が自分の元に来ていないのはおかしい!間違って他の人に届いているはず、先に見つけて破り捨てる!」と言うことでリスナーの郵便受けに入ってないか調べる事に。ただし、毎回リスナーの郵便受けには”ステーキケネディの割引券”が入っているのがお約束となっています。

実際に番組が終了すると思っているアルピーに対して番組中にプロデューサー宗岡芳樹から辞令が読まれ、昇格もしくは降格でも番組継続という事がわかりアルピーは大喜びと言う運びになってます。なぜかこのタイミングで、宗岡さんが好きなSEKAI NO OWARIの「R.P.G.」が流れるのがお約束。

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自称プロデューサー宗岡(セカオワ好き)

ちなみに本当の最終回には300人もの出待ちが来たそうで、別の局(TBSラジオ)のおぎやはぎの番組でADを有楽町(ニッポン放送)まで派遣してファンにインタビューを行ったほどです。

また、このアルコアンドピースのANNをベースとして若者の生活が紡がれて行く小説『明るい夜に出かけて』はもうファンならマストアイテムとなっています。

 

カンバーバッチとサイコメール

ちなみに良いメールには”カンバーバッチ”と言う缶バッチがノベルティとして送られるのですが、これもゴシップでベネディクト・カンバーバッチさんの話題が出た時に生まれたものです。(番組終盤では「Get the カンバーバッチ」と言う言葉が流れていました)

また、”サイコメール”という『サイコパス的な摩訶不思議なメール』もこの番組で生まれましたね。
(今は山里亮太の『不毛な議論』で”北のアベンジャーズ”とか呼ばれているのがサイコ連中ですね。山ちゃんも”サイコメール”って言いたい所ですが、これはアルピーの商標です(嘘))

ちなみに、サイコと判定されると、『サイコボックス』と言う箱にいれられます(「デデーン、GoTo The サイコボックス」の音とともに…)

“家族”というコーナーがサイコボックスが出やすいコーナでして、まぁ「どう言う精神して(このネタを書いて)いるんだろう?」と思ってしまいます。リスナーの梯子ダルマさんの”トランプマンシリーズ”は数回に渡って続くようなネタでした。(あ、梯子ダルマさんも放送作家になっています)

魅力的なサブキャラ”ADサイトー”

この番組にはたまにADサイトーという人が出てきます。アメリカ映画のようなキザな口調が特徴的です。
番組内では「元天才ハッカーで、攻殻機動隊での勤務経験あり」と言うことになっていますが、ほぼ毎回、爆発や事故に巻き込まれます。ただし、ERに緊急搬送され一命は必ずとりとめます。

アルコアンドピースはラジオのハガキ読みが非常に上手な事で有名ですが、ADサイトーが入ってくると深みがぐっと増しますね(ADサイトーの棒読み演技によって)。

現在の受け入れ口

ちなみに、本家の職人用にアルピーのラジオでもANN時代のコーナーの受け入れ場所があります。

・”家族”はD.C.GAREGEの”Life 人生の話”
・”アルコアンドピースの一週間”は、チョコレートナナナナイト(酒井さんのみ)の”日記”

と場所を変えてもアルピーのラジオで存在しているんですよね。

それだけリスナーから求められていたのではないかと思います。

毎回、リスナーが暴れてテーマが脱線していく。でも、伏線回収はちゃんと可能になっている。この爽快感。

その後、番組終了となってしまい、ニッポン放送からTBSラジオに移籍しておりますが、1時間で録音なんですよね。だから、ライブ感は薄れてしまいます。あと、サイコボックスはTBSラジオでも使えるようになってほしかった…。

ニッポン放送が生み出し、TBSラジオが育てるラジオ業界!

合法で聴きたい!ー おわりに

合法に聴く術はないのか?いつも思います。音楽とCMは利権的にカットで。
今でも全然通用すると思うんですよ。違法サイトで見るよりも、ネット販売とかCDとかにして合法で聴けるように販売して欲しいものです。1回300円まで出しますよ!
これ、なんとかならないんですかね?いやマジで。
アーカイブ放出すればニッポン放送もウハウハ、アルピーの生活もちょいとは豊かになると言うものです。

あと、TBSラジオはアルピーと言うコンテンツを大事に利用してくださいね!

アルピーのラジオはカオスだ。

テレビではまったく跳ねない(失礼)けれどラジオでは爆発的に面白いラジオスター、アルコアンドピース!これからも何卒。

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