はじめに
プロブロガー(本人は肩書きを多く持つスラッシャーと言っております)の立花岳志さんって人がいます。
この立花岳志さんってのは、実は僕がブログを始める前にやっていたWeb日記時代にお会いした事があります。もう15年くらい前の話でしょうか。
当時は立花岳志さんもプロブロガーでは無くて、Web日記を書く一介の会社員でした。
立花岳志さんは当時から集客力が高く、当時のかなりクローズドなWeb日記界でオフ会を開いた時に40人近くの集客を行なっており、それに参加しながら「すげーなー」と思ったものです。
その後、MovableType→WordPressと言うブログブームの時代とともに、立花岳志さんは会社を辞め、プロブロガーとして独立を果たします。当時は”ブログ飯”なども流行っており所謂「ブログで食う」時代でしたね。ただ、立花岳志さんは40歳を過ぎてからの独立と言う事で、客層を「セミリタイアしたい人」に絞ることによって成功していたようです。
立花さんのブログ「No Second Life」
成功しているのにクラウドファウンディング?
その後、惰性で立花岳志さんのブログをみていたのですが、どうにも作った会社を退任するにあたりクラウドファウンディングをするとの事。
作った会社は順調そのもので売り上げは右肩上がりと聞いていたのですが、クラウドファウンディングするってのはちょいと意味がわかりませんでした。
だとしても、50歳の男性(立花岳志さんは50歳)が独立の為にクラウドファウンディングをすると言うのは相当の覚悟が必要です。だって「僕には今お金がありませんので、みんな助けてください」と言うものなのですから。
「発展途上国に学校を作りたい!」
「世界大会に出るための渡航費が欲しい!」
と言うクラウドファウンディングでは無く、
「会社設立費と引越し費用が欲しい!」
と言うものなのでちょいと事情が違うかな、って。
ここからCAMPFIREに飛ぶと思ってました
まぁ、他人がクラウドファウンディングするに当たってどうこう言うつもりは無かったんですよ。ただ、10万円のリターンが”立花岳志さんと食事できる権利(自身の食事代と交通費は支援者負担)”って書いてあって「すげーなー、自信家だなぁー」なんて思っておりましてね。
んで、クラウドファウンディングのプラットフォームには”CAMPFIRE”使うのかな?って思ったんですよ。クラウドファウンディングはお金が動くのでプラットフォームが重要になってきます。
決済システムが…
で、クラウドファウンディングのボタンをポチっと押したらなんとなんと、一昔前に流行った”フォーム送信ページ”が出てきました。SSLで鍵マークがついているからとは言え、これはちょいとお粗末です。ってか、このフォームの受付を行なって、そのメアドに対して、「xx銀行yy支店普通1234567に振り込んでください」ってメールを送っているのでしょうか?
怖くてそこから先には進めませんでした。
流石にこれは…
なぜ、怖いかと言うと、”特定商取引法に基づく表記”がどこにも見当たらないからです。
クラウドファウンディングと言うかネット上でお金のやり取りをする場合、”特定商取引法(=特商法)”の表記は必須なはずなんですよ。
それが面倒だし、その登録がないと違法になるからみんなCAMPFIREとかのプラットフォームを使っているんですけれど、立花さん、これ大丈夫なんですか?
CAMPFIREの特商法
寄付型なのかな?(寄付型でも税金はかかりますが)と思ったのですが、リターンが明確に書かれているので、”購入型”に属すると思います。
クラウドファンディングの法規制(基礎編)(https://www.azx.co.jp/blog/?p=464)を見るとやはり特商法の表記が必要な模様です。
うーん、目標金額が200万円と超高額ではない(かと言え少額では無いです)のであまり大ぴらにやらなくて良いと思ったのでしょうかね?
ちょいとわかりません。
このクラウドファウンディングに関して、”クラウドファウンディングプロデューサー橋本憲太郎さんにコンサルいただきました”とあり、橋本憲太郎さんを調べたのですが、プロジェクト例はほぼ全てCAMPFIREを使っています。これなら安心ですよね。
終わりに
立花岳志さんはCAMPFIREを使わずに独自に行なった…手数料がかからないのは良いですが、問題が起きた時(もしくは特商法の表記がないと言う違法性)の対策が大変なような気がします。
これから次のステップに進むための大事なクラウドファウンディング、民事の事件とか起こらないように安全なプラットフォームを使った方が良かったのにと思うのは僕だけでしょうか?
何事もなければ良い(のか?)と思いますが、最低限として特商法の表記はしましょうよ。
では。