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伏線回収について思う事。

日本テレビ系列での日曜ドラマ「あなたの番です」が最終回を迎えたようです。同じマンション内で起こる連続殺人。僕は見ていないのですけれど毎週楽しみに見ていた人も多いのではないでしょうか?
で、最終回の翌日のネットを見ていたら賛否両論でした。主にネット民は”賛否の否”のほうが多かったみたいです。
感想と言えば、「犯人がストレートすぎる」「動機がない」とかあったんですけれど、一番多かったのが、「伏線回収が全くされてない」と言うものでした。

どうにも番組中、様々な伏線が張り巡らされてたんですけれど、それが謎のまま終わってしまった模様。最初からそうだったのか書いているうちに「これは無理!」と思ったのか…ちなみに脚本は秋元康さんだそうです。

まぁ、伏線がビシッと回収されれば気持ちいいんですよ。最高のカタルシスです。気持ちいい。

小説界での伏線回収の名手と言えば伊坂幸太郎さんですかね?少なくとも「うまく出来てるなぁ」と唸らせてくれる作品を大量に作ってもらってます。(この人は小説ならではのミスリードも上手く使ってますね)

でも、そもそも”伏線”と思わせてる時点でダメなんですよね。最近は穿った観かたが増えているので、「ハハーン、ここは伏線だな、あとでキーワードになってくるんだろうな」って思いながら見ちゃうんだと思います。
サスペンス系に多いでしょうね。

本来「あれ?なんかへんなとこあったなー。なんか意味あるのかな?」くらいに思わせておいて終盤で「あれはあんな意味があったのか!」ってのが良い伏線回収だと思ってます。

「はい、ここ伏線ですよー。あとで回収するから待っててねー」と言う「ここテスト出ますよー」ってのは違うんだと思います。

劇作家で音楽家のケラ(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)さんも言ってます。
なんかこれが実に的を射ていて素晴らしい。まぁ、劇の本を書く人が言っているので「一つの意見」としては有力でしょうね。

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最近、僕も小説を書いたりするんですけれど(もちろん出版とかじゃないですよ。趣味のレベル)、あんまり伏線とか考えてません。ミスリードは使ったりしますけれどね。

それにしても伏線は少なければ「思わせぶり」で済むと思うんですけれどあんまり多いとやっぱり「回収どーすんだ?これ」って思っちゃいますよね。

適度な伏線はスパイスになりますが、過度なスパイスでは本来の味が無くなってしまいます。使用はほどほどに…って所でしょうか?

さて、僕が30代の頃結婚寸前まで言って中断になってしまった伏線は、何歳くらいで回収されるのでしょうか?僕の人生の伏線回収、よろしくお願いいたしますよ!神様。

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