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日本の大手SIerがガラパゴスな理由

そもそもなのですが、外国にSIerと言う業態はないと言われています。そもそも内製で行うからです。外部コンサルタント(アクセンチュアなど)を呼ぶことはあると思いますが、数十億も預けてシステム屋(SIer)にシステム構築してもらう事って基本的にないんですよ。

いわば、自分の会社の情報システム部門だけで新規システムを作るっていうイメージですね。あなたの会社の情報システム部門は何人いますか?または情報システム部門の人、自分たちだけでシステム作れますか?海外はそうしているそうですね。

あと、経験上ですが、日本はクローズドな環境にこだわるんですよね。
情報漏洩と言う観点から、オープンなサービスを使わない。要は家から会社の環境につなぐことができないんですよね。
ここら辺がガラパゴスでリモートワーク制度を遠ざけていると思うんですよね。
まぁ、客先常駐の場合、お客様が許してくれないと駄目なんですけれどここが難しいんですよ。ざっくり言うとこの問題がクリアになればもっと働きやすくなると思います。
海外は、SIerがほとんど居ないので客先常駐ってのが無いんですよ。ここに大きな違いがあると思っております。

今の所、家で仕事をするときは会社PCを持ち帰り会社のネットに繋いで仕事をする事になり非常に面倒なんですよね。(ついでいうと、支給されているPCは1366×768と言うひと昔もふた昔も前の画面の広さなんですよ。これでプログラムやプレゼン資料を作れと言うのだから参ってしまうんです。)家のiMac27inchで仕事すればもっと捗ると思うんですよ。

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あろ、SIerとして自社でクラウドシステムを使っていないで、どうやってお客様にクラウドを提案しろと言えるのか?って言う疑問もあります。まずは自社のシステムをクラウドに乗せなさいよって。

ベンチャーみたいに、Googleカレンダーでプロジェクトのイベントカレンダー共有しよう、とかSlackでコミュニケーション取ろうとか生産性を高めるようなサービスがあっても使えないんですよね。残念ながら。

Redmine(懸案管理)などはローカルサーバーにインストールするタイプなので、最悪クローズドでも作れますがそう言う常時立ち上げサーバを社内に構築するだけで大量の申請書が必要な始末。

なので、大手SIerには「チケットを切る」と言う表現が通用しなかったりします。「タクシーチケット?持ってないよ。」的な。海外のエンジニアとかベンチャーの人に聞いたら笑われちゃう話ですよね。

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まぁ、Git(ソースコード管理システム)はサーバ立てれば良いけれど、GitHub(世界中のGitを集めているサービス) は使えない。昔、日立で勝手にソースコードをGitHubにあげて怒られて退職した人のエントリがありましたね。

確かに情報漏洩は大問題なんですよ。日本は”何も起こらなければ良い”と言う性善説ではなくて”何か起こったら困る”と言う性悪説に基づく傾向があるんですよね。

これも変わっていかないと色々と大変なんですけれど、電車とかの事故の復旧の速さを見ていると「やっぱりライフラインは”何か起こったら”を考えておかないと復旧に時間がかかるから日本って凄いなぁ」と思っちゃいますね。

難しいところですけれど業種によって違うのではないでしょうか?
なんて思ったりしております。
止まったら生活が止まるシステムは性悪説、特に困らないシステムは性善説でも良いような気がするんですけれどね…。海外から見て、日本って独特だなぁ、とか日本でも「なんで日本のITはブラックなんだろう?」って思っている人は多いと思います。

もうちょっとこれから変わっていくと思います。おそらく変わるときは一気に変わるんじゃないですかね?なんて思いながら、在宅でも問題ない時代が来ることを望んでいます。

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Namiaki the SystemEngineer

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