咳をしても一人…
先週の土曜日のオードリーのオールナイトニッポンを月曜日にタイムフリーで聴きながら散歩をしていた時の話。
そこで若林さんがトークコーナーで言っていた。
「僕は今でもガチャガチャでキン消しを買うときにワクワクドキドキしている。でも、そのあとトイレに行くと洗面所にはほうれい線がめだったおっさんが写ってるわけよ」と言うエピソード。好奇心や趣味嗜好は変わらないけれど年齢は確実に重ねていると言う見事なトークだった。
そのトークがグサっと刺さった。
確かに仕事のスキルは歳をとるごとに上がって行ってる。
しかし、プライベートの遊び方って10年くらい変わってないんだ。今でも楽器を弾いて飲み屋に行って女性と話してる…
最近は自分の写真をめっきりと撮らなくなったのでよくわからないが、パラパラ漫画にすると確実に髪は抜け、お腹は出てきて顔は老けているだろう。
友人たちは結婚して子供いたりする。車を持ってる友人は週末にドライブに行ったりしている。
でも、僕はまだ深夜ラジオを聴きながら笑ってる。
10年前…2009年のある日、僕は東中野のお客様にトラブル対応で1日だけ行ったんだ。トラブルはすぐ終わって会社に戻る途中、品川駅のコンコースでMr.ChildrenのSupermarketFantasyってアルバムを買った。実はこのアルバムは1枚すでに持ってる。スナックの女性にプレゼントするためだ。もちろん僕はお客。かなりの金額を貢いでしまった。
東日本大地震で人生が変わったって人が沢山いる。仕事を辞めて関西に引っ越した人もいた。不謹慎かもしれないが、僕は何も変わらなかった。もちろん悲しい事件だったけど相変わらず働いていた。僕の人生観は1mmも変わらなかった。
このまま僕はただ歳を取っていくのか?
40代の芸人がまだ若手みたいな事をしていると安心してしまう。
行きつけのBARで僕より年上の人を見ると安心してしまう。
それに僕は気づかないように毎日生きてる。
ミジメだとは思わないんだ、不思議な事に。
ただ、老いていくだけなんだ。深夜ラジオでケタケタ笑いながら、作曲をしながら…
それは僕だけでは無く、生きとし生けるものすべてに与えられた時間と加齢と言うさだめなのだと思う。