はじめに
イカ天、イカの天ぷらでは無いです(ただし、イカの天ぷらは美味しいです)。”三宅裕司のいかすバンド天国”、通称イカ天です。
平成名物TVと言う括りで、1989年から1990年までTBSの土曜の深夜にやってた番組。
1989年を過ごした人ならわかると思いますが、時はまさにバンドブーム。バンドをやってれば勝手にモテた時代があったのです。
イカ天とは?
そんなアマチュアバンドたちの登竜門でした。
5週勝ち抜きでチャンピオン(グランドイカ天キング)のシステムです。
それまではチャンピオンとしての防衛戦となります。
ちなみにチャレンジャーは最後まで流れると”完奏”となりますが、審査員が「つまらない、もうみなくて結構」と思ったら赤ランプのスイッチを押して、スイッチが押されるとワイプとなりどんどん演奏中の画面が小さくなっていくと言う当時では画期的なシステムでした。
今ならバンド名さえわかればGoogleやYouTubeを使って検索すれば出てくる時代です。
しかし、当時は違いました。
まず、色んなバンドが見れたんですよね。本当に色んなジャンル。それがすごい楽しかったんですよね。
そしてチャンピオンになれたら、グランドチャンピオンまであと4回の出番がある。
出演者たちは5週分のセットリストを考えてたのかもしれないけれど、見ている方は1週間待たないとどんな曲が演奏されるかわからないと言うドキドキ感がありました。
「こうきたか!」
「まぁ、良いけど今週のチャレンジャー強そうだからなあ」
みたいな。
そう言う楽しみがあったんですよね。
ハプニングも、”たま”も…
ちなみに放送禁止用語とか使われると危ないため、演奏部分は事前録画となっています。
それでも、それ以外は生放送のため、女性バンドがパンツを脱ぐと言う最高にロックな場面もありました。
なお、このイカ天、1990年の元日にイカ天キングが勢ぞろいして頂点を決める”輝く!日本イカ天大賞”を放送しましたが、ここで頂点に君臨したのが、”さよなら人類”の一発屋と思われがちな”たま”でした。
僕は”たま”が大好きなのですがこれもイカ天がきっかけでした。それも元旦の放送だけ。初めて聞いた”さよなら人類”は本当に衝撃的で翌日に友達と会った時に「すげーヤツが現れた!」と話題になったものです。
終わりに
EDMやHIPHOP、ダンスミュージックが流行ってる昨今、それに囚われない音楽を聴きたい要望が強まってます。
この番組、もっと長く続いて欲しかったし、今復活しても良いと思います。復活しないかなぁー。まだまだ新しい音楽が聴きたいです。
Namiaki the musician.