深夜ラジオの世界

ー深夜のノリを昼に持ってきたらダメだよー

はじめに

岡村さんの深夜ラジオでの発言が大炎上して、お昼のニュースなどでも報道されることになってしまいました。

僕は同時間帯のおぎやはぎのラジオを聴いているので岡村さんのラジオを直接聴いてはいませんでしたがリスナーのメールに対する回答として風俗と女性軽視を匂わせる発言をした事が発端の模様です。

確かにその発言だけを切り取り、文字として読めば10人が10人怒る内容なのでは無いかな？と思います。

でも、深夜ラジオには深夜ラジオのノリってのがあるんですね。僕はこの雰囲気がすごい好きでね。

爆笑問題、おぎやはぎ、有吉弘行さんのラジオだって文字だけを切り取って昼のニュースにすれば毎週大炎上ですよ。そのくらいの暴言は出てます。でも、それが「深夜のノリ」なんです。

バナナマンの深夜ラジオでは設楽さんの事をメール職人は”カイザー”と呼びます。深夜だけのあだ名ですね。それを野呂佳代さんがテレビで「カイザー、カイザー」と呼びかけてしまい、結果全カットになった事があります。設楽さん曰く「深夜のノリを昼に持ってきたらダメだよ」との事。

今回の件も、この一言に尽きるんですよね。

過去にラジオスターであるアルコアンドピースのラジオで「アベンジャーズから（役に立たない）ファルコンを脱退させよう！」と言う深夜のノリの企画がアベンジャーズファンの逆鱗に触れて大炎上してしまいました。

でも、みんな思ってるんですよ。「あれ？ファルコンって単体作品もないしそんなに役になってなくない？」でも言わない。それが昼のノリです。もちろんファルコンの大ファンもいると思いますけれど、その人だけが叩いているようには思えませんでした。

僕はリスナーやラジオ職人と言う人は僕を含め特殊な人だと思っています。深夜のワイがやのノリにガソリンを注ぎパーソナリティーのエンジンを回します。

地上波のテレビでできることはどんどん無くなってしまい毒にも薬にもならない番組だらけになってしまいました。結果、テレビを見ない人も多いのではないでしょうか？

だからこそ深夜ラジオには尖っていて欲しいんです。深夜ですし、わざわざ聴こうと思う人は少ないでしょう。
だからこそ、ある種のコミュニティが生まれ、それが社会生活の生きにくさのガス抜きになってる部分があるんです。

簡単に言うと陰キャの拠り所なんですよ。陽キャはその時間はベッドに入ってるか酒飲んでる時間。その位の時間、いいじゃないですか。

深夜ラジオはパーソナリティとリスナーが電波を通して直接繋がる貴重なメディアです。ここにまでソーシャルディスタンスは要らないと思います。

最後にですが、岡村さんは結婚できないひねくれた女性観を持った人です。社会不適合者なんですよ。なので、男尊女卑の思考もあったと思います。なので、今回の発言はリスナーとしてもNGです。ただ、「あぁイタいおっさんだなぁ」程度に流しておけば良いと思います。

今回の件で、岡村さんが病んでしまうかもしれませんし、番組を降板するかもしれません。その時になって「そんなつもりではなかった」とは絶対に言って欲しくないんです。

匿名の何気ない正義感が集団となるとそれはもはや暴力です。僕も気をつけます。

でも、これを機に「失言を探してやろう」と言う馬鹿みたいな人たちが深夜ラジオに来ないで欲しいなぁと思うんですよ。

あなたたちはね、不倫とか政治を叩いていればいいんです。

蓮舫さんの「このままでは大学辞めなきゃならない学生が出る。高卒になる！就職どうなる！」と言う発言を聞いてどう思いますか？
政治家が国会で実際に発言したんですよ。なぜこれがニュースで取り上げられずに岡村さんだけ叩くのか？
高卒の僕としては頭が「？」になっております。

「そんなつもりではなかった」と言うのはハラスメントを与える側が言う言葉です。あなたも知らず知らずのうちに誰かに対してハラスメントを与えてませんか？少し考えてもらえれば幸いです。