UDP [User Datagram Protocol] ユー・ディー・ピー

 TCP/IPプロトコルの一つ。UDPはその下位層にあるIPパケットをほとんどそのままアプリケーションから使えるようにしただけのプロトコルで、恐ろしいことにパケットが相手に確実に届く保証はないし、再送や受信確認、フロー制御、大きなデータの分割や再合成などはすべてアプリケーション側で自分で制御する必要がある「安かろう、早かろう、悪かろう」規格。ただし余計なオーバーヘッドがないので処理は簡単、高速らしい。ま、何でも使い方次第。


Unicode ユニコード

 単一の2bytesの文字コードによって世界の文字の多くを表現しようとする文字コードシステム。やっぱり欧米人は2Byte文字圏の人間なんかどーでもいいと思っているのが如実に現れている。元々UNIXの規格なのでUNIXはモチロン、BeOS、Windows NTなどが対応している。Appleも次世代OSから対応を表明、業界全体がUnicode向きに流れているが、日本人として断固阻止するべきである。
2バイト文字の項も参照。


UNIX ユニックス

 ミニコンピュータワークステーションと呼ばれる高速大型コンピュータ用のOSの一つ。AT&Tベル研究所が69年に開発した、ミニコンピュータワークステーションが備えている機能をソフトウエアや利用者に提供するプログラムの集まり。「ミニコン」なのに大型、「小銃」なのにライフルとはこれ如何に?と思う方もいるだろうが、昔これらは今のモノよりも遙かにバカデカかったんである。この規格は完全に仕様公開をしたために広く採用されたが、あちこちで 勝手に手が加えられることになり、さまざまな方言が生まれた。85年にIBMが標準化団体OSFを設立したがAT&TUIを設立して醜い争いを繰り広げ、OSFUIが統合するまでなんと8年もかかり、94年にやっと統一の最終案がまとまった。大学や企業の基幹ネットワークなどに広く利用されており、性能、案全性、コスト面などに優れている。学生と研究機関のためのコンピュータ規格なので、とにかくフリーでいろんなモノがあり、OS自体もフリーのモノが多い。アプリケーションはソース形式(プログラム文)でネットワークで公開され、自分でコンパイルしてアプリケーションにしなくてはならないので、運用するには最低限のプログラム知識と、技術的な英語力が必要。アプリケーションにソース形式のモノが多いので、組み込む前に自分でチェックでき、バグやウイルスなどを未然防ぐことができる。発見したバグやウイルス情報は、ネットワークで公開することによってユーザー全員の資産になる。インターネットが大衆化するにつれてまた注目を集め、電気屋さんで売っているパソコンに付いているOSに飽きたユーザーが新たな刺激を求めてUNIXを導入し、挫折している。BeOSOpenStep(旧NEXT)などUNIX的な(UNIXと互換性のある)OSも最近増えてきた。
 インターネットは元々UNIX上で作動していたネットワークであり、今でもほとんどのサーバーはUNIXベースで稼働しているので、「インターネット文化はUNIX文化」と言っても過言ではない。現在は商用解放されたので多くの「部外者」が接続されているが、非営利、情報公開、相互扶助などの基本スピリットは失って欲しくないモンである。


UPS [uninterruptible power supply] ユー・ピー・エス

 無停電電源装置。バックアップ用の電池から発電機に至るまで様々なモノがあり、停電時でもシステムをそのまま稼働できるようにする。パソコン用のカードタイプのモノでは5分くらいしか持たない。これに自分で組んだ「電源監視システム」を走らせて、わざとコンセントをひっこ抜き「活動限界まで、あと4分53秒!」とか「活動限界です、予備もありません!」とかやって遊ぶ為のモノ。


URL [Uniform Resource Locator] ユー・アール・エル

 wwwにおいてネットワーク上に置かれている情報を統一的にアクセスするための記述方法。と言うよりはネットワーク上の住所と説明した方がわかりやすい。一般的に「http://www.....」と表記されているモノ。


USB [Universal Serial Bus] ユー・エス・ビー

 米IBMやIntel、Microsoftなどが共同開発した周辺機器バス標準規格で、非同期的 (asynchronously) 、あるいは等時的 (isochronously)に1.5Mbpsまたは12Mbpsの速度でデータ転送を行い、最大127までの周辺機器を接続できる。今までゴチャゴチャしていたPCケーブルやポートの数を減らすために作成され、とりあえずこれさえあればキーボードやマウスから、フロッピー、HDD、CD-ROM、モデム、デジカメなど多くの周辺機器を(向こうもUSBに対応していれば)カバーする。NECの新しい98シリーズで大々的に採用するなど、ちゃんと日本で実験してから本国で本格的に採用が始まっている。
 最近ではAppleの次世代機(?)であるiMacで周辺機器の接続に全面採用されたが、SCSIまでこれで代用するってのは良い判断とは思えないなー。Appleは自前でFireWireというUSBよりも高速、お手軽、高機能なバス規格を持っているのに、自社製品で採用しないってのはどーゆーコトやねん。開発しているメンツを見てもわかるように、基本的に「安かろう、遅かろう、こんなもんだろう」規格なので「USBも付いてる」ならいいが、「USBしか付いてない」ってのはやっぱいただけないね。


UUCP接続 [Unix to Unix Copy] ユー・ユー・シー・ピーせつぞく

 一定時間間隔、または任意の時間にプロバイダーにダイアルアップして電子メールなどの情報をバケツリレー的に配送する接続形態。もともとはUNIXシステム同士を電話回線で接続してファイル転送するためのもの。コストは安いがリアルタイムではないので電子メールとニュースの購読にしか使えず、今ではほとんど見られない。


uudecode ユーユーデコード

 テキストデータに変換されて電子メールで送られてきたバイナリーコード(数字データ)を復元するプログラム。


uuencode ユーユーエンコード

 バイナリーコードをテキストデータに変換するプログラム。こーしないとメールでデータを送れないんである。面倒...


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